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箏曲家 鈴木創 公式ブログ「ことはじめ」

群馬県前橋市を拠点に活動する箏曲家鈴木創の公式ブログ「ことはじめ」です。

2019年02月

26 2月

「純邦楽、深刻な危機」という新聞記事が出ました。

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

今日の朝日新聞に「純邦楽、深刻な危機 箏の年間製造数はたったの3900」という記事が掲載されています。 ネットにも記事が出ていました。ここでご覧になって下さい。

 かいつまんで内容を説明すると、
「お三味線の年間製作数は、1970年の18,000挺から、2017年は3,400挺に減少。お箏は同じく、25,800面から3,900面に減少。」というデータを紹介し、それに対する関係者のコメントなどで構成させております。

私は、「敷居が高い」「お金がかかりそう」というイメージを崩したいんですね。
そして、とにかく触れてもらうこと。

ですので、演奏体験なども行っており、身近なカフェ等での演奏も積極的に行っています。
また、お稽古やいろいろなことに必要なお金は明確にしてあります。
実際に楽器の値段やお月謝などを説明すると、「ふつうの金額なんですね」と仰って頂けることが多いです。

そして、一番大切なことは、音楽としての魅力を感じていただくことです。
ですので、少人数の編成の曲を生音で聴いて頂けるような場をつくることを心がけています。
大きな会場で、少人数の編成の曲をマイクを通して聞いても、絃楽器の魅力は半減してしまうと思います。元々御座敷芸から発達してきている音楽ですから、演奏者の息づかいが聞こえるような距離で生の音を聴いていただくのが一番と感じています。

私たちの年代の邦楽の専門家は、「お弟子さんがなかなか集まらない」「コンサートのお客様集めが大変」という実感を持っています。

ですので、いろいろな工夫をしている人が多いです。
「和楽器バンド」のようなやり方も一つの方法だと思います。
これからを生きる我々が、みんな工夫をして、情報交換をし合い、そして、お互いの音楽を追究していく。そんなことが必要なのではないでしょうか。
 
23 2月

これが鈴木のルーツなのかな。

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

今日、休憩中にネットを見てみたら、「全国の鈴木さん、出番ですよ!鈴木姓の聖地大ピンチ」という記事を発見しました。 

「何だろう??」と思って見てみると、全国に広がる鈴木姓の大元である、和歌山県海南市の藤白神社境内にある鈴木屋敷が朽ち果てており、再建を行っている、ということの様です。

ちょっとネットで検索してみると、景行天皇5年に創建された藤白神社に、12世紀に鈴木重秀氏が派遣され、それ以降1942年まで「藤白鈴木家」が藤白神社の社家を務めていました。

その藤白鈴木家が1942年に断絶してしまい、それ以降空き家となっていたお屋敷が朽ち果ててしまったが、国の史跡として登録され、 再建が始まっています。国や県からもお金が出ますが、半分は藤白神社が負担しなければならなく、資金がまだ不足しているということの様です。

藤白神社は熊野古道沿いにあり、熊野三山に参詣する際に儀礼を行う「九十九王子」と呼ばれる神社群の中でも、筆頭格だったようです。
そして、熊野三山の一つである熊野速玉大社は、以前は代々穂積氏が神官を務めており、あるとき穂積氏の子息が鈴木姓を名乗ったのが、藤白鈴木家の始まりとのことです。
熊野神社が全国に約3,000ありますが、その熊野信仰の拡大に伴い、鈴木姓も広まりました。そして、鈴木の名前の由来は、稲穂を縛るのに使った「ススキ」ではないかと言われています。

今までは、「鈴木は熊野信仰に関係しているらしい」ということは聞いていましたが、具体的なことは、今回初めて知りました。

私は母方の家の地域である前橋で育ったので、母方の家のルーツは幕末くらいまでは知っているのですが、神奈川県出身の父方の家のことはそんなに詳しくありません。ですので、藤白鈴木家と私の鈴木姓がどうやって繋がっているのかは、調査してみたいですね。

そういえば、私の家の家紋は「稲紋」です。
ですので、「穂積」という名前や、稲穂、それを縛るススキなどに関係しているのかもしれません。
偶々ですが、お稽古場の近くにあり、たまにお参りに行っている神社は熊野神社です。

因みに、母方の家も、「田」という字が入っています。
日本には、昔から稲作が深く根付いていることを表していることを感じます。

 
22 2月

「名所土産」の暗譜

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

4月20日の「箏の音に夢のせてー和楽器の共鳴ーその四」に向け、練習をしております。
出演3曲のうち、「名所土産」の三絃の暗譜がほぼ終了しました。

でも、たまに歌詞の助詞を間違えてしまいます。
「の」を「や」と歌ってしまったり、、、

お三味線の手も、心の中で「テトーン」とか「ツルツルテン」とか言えている場所は良いのですが、たまに夢中になってしまうと、 余裕がなくなってしまいます。
そうすると、早くなってしまって、節が乱暴になってしまいます。

全曲、心に余裕ができて、自分で音をコントロールできるようにならないと!!

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21 2月

旅館甲子園決勝に関われた幸せ

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

昨日2月20日、東京ビックサイトで行われた「第四回旅館甲子園」の決勝戦が終了いたしました。

四万温泉柏屋旅館さんのプレゼンの一部の、お箏演奏として協力させていただきました。
エントリーした105施設の中から決勝に進出した3社のうちの1社です。
そして、その3社のうちもう1社が、伊香保温泉ホテル松本楼さんで、温泉県群馬の力を示しました。

柏屋さんのプレゼンですが、スピーチ内容を柏屋の皆さんが賢明に考え、憶え、ステージ上での動きやステージに上げる楽器などのタイミングや人の動きなど、かなり綿密に決めて、シミュレーションしました。リハーサルも何度も行い、個人個人仕事が終わった後にも練習をしていたことでしょう。さらに、前夜のリハーサルでその変更も生じ、段取り替えもありました。

ここまで、仕事をしながらも、かなりの時間を準備に費やしてきたことと思います。

他社さんのプレゼンは見られませんでしたが、柏屋さんのプレゼンは、全員が力を出し切りました。
お箏を弾いてくれた2名も、お箏を触ったことない状況から2〜3ヶ月で人前で演奏するまでの準備を進め、そして、本番が一番良く出来ました。 

決勝戦ですから結果があります。残念ながら、グランプリは新潟県の玉城屋さんという、温泉とフレンチと日本酒を特徴としている旅館に決まりました。
でも、柏屋さんも松本楼さんも、105社の中から3社に選ばれ、そして決勝戦のプレゼンで全てを出し切ったことは、堂々と胸を張れることです。 

今回の旅館甲子園に関わる中で、柏屋さんの皆さんが目標に向かって頑張り、そしてみんなが一つになって、お互いがお互いを尊重し、気を配り合う、そんな仲間を見ました。
そして、そこに入れさせていただいたこと、それがとても幸せです。 

会場にいらしれくてた私の知人が写真を撮ってくれました。
また、群馬県の上毛新聞にも紹介されました。 

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310221上毛旅館甲子園のコピー

20 2月

旅館甲子園ファイナル

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

昨日から東京に来ています。
というのも、本日2月20日、東京ビックサイト「第四回旅館甲子園」の決勝戦が開催され、その決勝に進出した旅館に協力させていただいている為です。

「旅館甲子園」は、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部が主催する2年に一回のイベントです。

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今回は、全国の出場旅館の中から選ばれて決勝戦に進出するファイナリストが3社あり、そのうちの一社、四万温泉の「柏屋旅館」さんとのご縁ができ、協力させていただくこととなりました。

柏屋さんのプレゼンの一環として、従業員の方2名と計4名で四万温泉に縁のある「いつも何度でも」を演奏いたします。その従業員の2名、お箏を触ったこともない中、昨年の11月ごろから練習を重ね、今日の初舞台です。

お稽古が始まった頃は、「今からどうするんだ。。。」と思いましたが、二人の努力が私の心配を上回り、驚くほど上達してくれました。

柏屋さんのプレゼンも、スピーチの内容や人の動きなど、かなり細かい部分までシミュレーションを重ねております。内容も、リハーサルなのに涙が出そうになることもあります。この旅館甲子園に臨む、みなさんの意気込みが伝わります。

お時間のある方、ぜひ東京ビックサイトにご来場下さい。

ちなみにファイナリスト3社には、伊香保温泉のホテル松本楼さんもいらっしゃいます。私もご縁があるところですし、群馬県の温泉が3社中2社というのは、温泉県群馬の面目躍如ですね!
 
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前の夜、リハーサルの時の、会場入り口。

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今日は、ここに、お客様がいっぱいになります。 
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