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箏曲家 鈴木創 公式ブログ「ことはじめ」

群馬県前橋市を拠点に活動する箏曲家鈴木創の公式ブログ「ことはじめ」です。

2019年04月

19 4月

とうとう明日!4月20日「箏の音に夢のせて」

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

以前から知らせをさせていただいておりました「箏の音に夢のせて」が、とうとう明日となりました!

今まで、主な演奏曲目を紹介させていただきましたが、
・笙と鼓の演奏
・客席で尺八を演奏する「春の海」
・小学生と中学生を中心とした童曲
・箏と笙を伴奏にした歌曲
・望月太左衛先生のお話
など、盛りだくさんの内容となっております。

当日券の販売もあります

急に時間ができた方
やっぱり行ってみようと思い立った方
是非お待ちしております。

また、会場の駐車場ですが、小ホール専用駐車場は詰め込みとなります。
お時間に余裕を持ってご来場下さい。

会場でお会いできることを楽しみにしております!

夢チラシ2019 1

17 4月

4月20日演奏曲目紹介その4「水の変態」

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

シリーズでお知らせしている、4月20日「箏の音に夢のせて」の演奏曲目の紹介です。

今回は、「水の変態」

「変態」という言葉は、一般的には「おかしな人」みたいなイメージもありますが、「形態を変えること」という意味もあります。例えば、虫が幼虫から成虫に姿が変わることなどですね。

「水の変態」は、水がいろいろな天然現象となって姿を変えることです。
例えば、雨・霧・雲・雪・霰など。

この曲の歌詞は、その霧・雲・雨・雪・霰・露・霜にちなんだ7首の連作短歌です。
それぞれの形態の様子と、それを表す歌の雰囲気を、箏の手で表現しています。

とても難曲で、弾きこなすには相当の技術が必要です。

そんな難曲なのですが、作曲者宮城道雄先生がこの曲を作曲したのは、なんと満14才の時だったんですね。

当時家庭の事情で、日本統治下の朝鮮半島に住んでいた宮城道雄師は、習うべき先生もなく、すでに習っていた曲の反復練習だけでは飽き足らなくなったんです。
そんな折り、弟さんが学校の教科書で読んでいる詞を聞き、それに興味をもち、作曲しました。
その詞が、この曲の歌詞になっています。

約1ヶ月かけて作曲されたという記録が残っていますが、わずか14才の少年が、もっと学びたい、成長したいという想いをすべてぶつけた曲に感じます。背伸びしたのかもしれません。宮城先生の作品の中でも、一二を争う難曲です。

今回は、主催の先生と、もうお一人での合奏です。
私もお聴きするのがとても楽しみです。

夢チラシ2019 1


 
16 4月

「広報まえばし」に紹介していただきました!

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

この度、「広報まえばし」の4月15日号に紹介していただきました。


20190415広報まえばし

私の2つの柱
・お箏やお三味線を身近に感じてほしい
・前橋のまちなかを元気にしたい
をうまくまとめて下さいました。

この掲載は、「萩原朔太郎記念 前橋文学館」さんの紹介なのですが、その関係からなのでしょうか、萩原朔太郎に関することも入れて下さいました。

私は、前橋のまちなかを流れる広瀬川の情景がとても好きなのですが、同時に萩原朔太郎の「広瀬川」という詩も好きなんです。川沿いにある詩碑を写真に撮り、携帯の待ち受けにしていることもありました。

やはり「広報まえばし」は皆さんの目に止まります。
いろいろな方から「見たよ」と連絡がありました。
また、FacebookやLINEに紹介して下さった知人もいます。
で、その中で「平成最後の広報まえばし」と言っている友人もいました。 

今回の件は、急にオファーが有り、その翌日に取材、その2日後が原稿締め切りと、けっこうな急展開でした。
私を思い出して下さったり、取材をして下さったり、多くの方のご縁で実現しております。
ありがとうございます。 
15 4月

4月20日の演奏曲目紹介その3「大和の春」

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

4月20日の「箏の音に夢のせて」の演奏曲目紹介です。

今日は、終曲「大和の春」を紹介させていただきます。

この曲は、大和朝廷が日本を平定して、豊かな国作りをしてく、壮大な絵巻物語りを題材としております。

作詞は、佐佐木信綱。大正から昭和にかけて活躍した国文学者で、文化勲章を受章し、皇族に和歌の指導もした第一人者です。
その詞に曲を付け、壮大なオーケストラ的な合奏曲としたのが、宮城道雄
作曲のきっかけは、皇紀二六〇〇年を記念し、委嘱されたことによります。

歌詞は、天孫降臨に始まり、四道将軍の派遣、海を渡った遣唐使、大化の改新、平城遷都などを描いていて、最後に豊かに栄える「大和の春」を歌い上げます。

箏は独奏部と二部合奏、そこに十七絃・胡弓・笙・尺八・打ち物が加わります。

女声による歌のハーモニー、海を渡る船を描いたメロディー、蹴鞠の様子の表現、天女の羽衣など、多くの場面を音楽で表現しております。

終曲にふさわしい、スケールの大きな曲です。

ぜひお楽しみ下さい! 

夢チラシ2019 1
 
12 4月

4月20日の演奏曲目紹介その2「名所土産」

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

4月20日の「箏の音に夢のせて」の演奏曲目紹介第二弾です。
今回紹介するのは「名所土産」です。

玉塚検校作曲と言われている、江戸時代に作曲された大坂系の地唄です。

旧暦の水無月6月に、奈良に旅に出て、名所を見て回ります。

奈良坂を超えて奈良に入り、東大寺の大仏や龍田山、三輪山や春日大社、そんななか夕立に降られてみたり、三笠山や月や七瀬で名高い飛鳥川、宇治川の向こうに女性が脛をだして布をさらしている姿、そんなことを歌い上げます。

そしてそれらを見た旅人が、「家に帰ったら土産話をしよう」という思いながら、曲が締まります。

演奏は、お三味線を主として、お箏と尺八が加わります。

今回は特に、部分部分に「地」という主なメロディとは異なる手が入り、三部合奏が四部に変化します。
「地」を弾く演奏者も次々と入れ替わり、音の出所が右に左に変化します。

また、歌も一人で歌うところ、女性のみで歌うところ、全員で歌うところ、と歌い分けがされております。

三味線を中心とした日本の音楽の面白さ、それを表現したいですね。

夢チラシ2019 1


 
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