hajime_koto

箏曲家 鈴木創 公式ブログ「ことはじめ」

群馬県前橋市を拠点に活動する箏曲家鈴木創の公式ブログ「ことはじめ」です。

2020年01月

12 1月

久し振りの東京滞在

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

10日から11日にかけて、東京都内に滞在をしておりました。

何をやっていたかというと、
・本番に向けての合わせ
・セントポールズサロンでの演奏
・演奏会を聴きにお伺いする
・楽器店の訪問
などでした。

久し振りに丸2日ほど都内にいて、合間の時間ではスタバに滞在をしたりしました。
演奏などについてはまた後日報告させていただくこととして、今日は、東京にいた感想をいくつか。
 
1:新しいものが多い
当たり前ですが、新しいものが多いですね。
いつの間にか建物が建て変わっていたり、お店が新しく変わっていたり、前橋では見られないような高級な車が普通に駐まっていたり。
新しい建物は、デザインやインテリア、また建物内のサインなどがとても洗練されており、刺激を受けます。

2:お店が多い
当たり前ですが、歩いているだけで「あれ、ここどういうお店だろう」って気になる飲食店が多くあります。
今回も、夜は3名で歩きながら見つけた、京のおばんざいのお店に寄らせて頂きました。

3:いろいろな国の人が多い
都内を歩いていると、本当にいろいろな国の人がいます。
スタバにいたら、隣の席ではイスラム圏の人と西洋系の人が、英語で楽しそうにお話しをしていました。
中でも一番多いのは中国系の人で、どこにいても耳には中国語が入ってきますね。

4:BGMが気になる
いろいろなお店で、BGMに和のテイストが取り入れられています。
オリンピックに向けて日本の文化を活用していただけるのは大変いいのですが、一部とっても気になることがありました。
というのも、お箏の音を取り入れているのですが、それがシンセサイザーなどで入れた「お箏風」の音なんですね。使われている音階も、西洋音階の音です。とっても違和感を感じます。
せっかくなのですから、お箏はお箏の音をレコーディングして使って頂きたいですね。

今回は1泊2日。朝は普段よりちょっとゆっくりと寝坊ができ、すっきりとした目覚めでした。

ホテルの部屋からは、こんな景色が。
2020-01-11 09.42.48
調べてみると、昭和9年に建設されたビルなのですが、建物のペントハウスの一番上の笠木部分や、壁にさりげなく手の入った装飾。当時のこういった雰囲気、けっこう好きなんです。

そして、楽器屋さんから持ち帰った、メンテナンスの終わった門人さん達のお箏、、、僕の車には、お箏6面とお三味線2挺は積めることが分かりました。お三味線がなければ、お箏は8面から9面くらい積めそうです。

2020-01-11 22.19.35






 
8 1月

ウィーンの物語の物語と日本の伝統のご報告

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

先日1月4日、埼玉県熊谷市にある国宝妻沼聖天山にて行われました、
「ウィーンの物語と日本の伝統」に出演させていただきました。

国宝の本堂内は、約160人のお客様が集まり、舞台の上から見て「立錐の余地もない」という言葉の意味が良くわかりました。

今回のコンサートは、2部に分かれておりまして、前半第一部が音楽劇、後半第二部が演奏となっております。

第一部の音楽劇は、「ゲーテとモーツァルトが出会ったら」という架空の設定で、ゲーテがモーツァルトに「ファウスト」に音楽を付けることを依頼する、という内容です。世界初主演!

10
モーツァルト役を演じた、岡崎麻奈美さん(コロラトゥーラソプラノ)。
今回は、ウィーンで活躍している岡崎麻奈美さんの地元での凱旋公演でもあります。

9
照明が、とても効果的ですね。
このとき、私は後ろの御簾の奥で待機していました。
とっても寒かったです、、、、(苦笑)


8
第一部の出演者。左から岡崎麻奈美さん、後閑由治さん(モーツァルトの父役と、音楽監督)、ヤクブ・カヴィンさん(ゲーテ役、劇の演出・監督)。
ヤクブさんは、日本語が話せないのですが、日本語のセリフをかなり厳しく練習して準備されました。

そして、第二部が私の出番でした。
「ウィーンと日本の伝統の出会い」がテーマでしたので、日本で作曲された曲や、ワルツの曲にお箏で参加したりと、多彩なプログラムでした。

7
お箏とクラリネットの合奏。お正月らしく「春の海」。尺八のパートを後閑由治さんさクラリネットで演奏。

5
モーツァルトから着物に早着替をした岡崎麻奈美さんが合流。
宮城道雄作曲の「浜木綿」と、広く日本人に知られている「浜辺の歌」を演奏。

岡崎麻奈美さんは海なし県である埼玉県の出身で、現在お住まいのオーストリアも海がありません。ですので、海への憧れでこの曲をお選びになったそうです。

「浜木綿」は、宮城道雄先生唯一の、作詞作曲の曲。声楽・笛・お箏で演奏するにはとってもぴったりの曲です。「浜辺の歌」と海繋がりです。「春の海」同様、後閑由治さんに尺八のパートをクラリネットで演奏していただきました。


4
そして、私も曲解説をさせていただき、一曲だけソロ曲を演奏いたしました。

最後の曲は、「ウィーンの森の物語」。
オリジナルの曲はチターが入っていて、チターのパートなどを演奏させていただきました。


「ウィーンの森の物語」はワルツで、曲の雰囲気やテンポ感が変わっていく曲です。また、洋楽をお箏で弾くと、普段とは手の動きが異なったり、何本か同時に弾く糸の幅が異なったりします。この準備では、後閑さんに録音してもらったピアノにお箏を入れて行く練習をしていたのですが、本番前2週間くらいは、何をしていても、ピアノの演奏が頭に響いているような状態でした。また、本番は、当日の雰囲気で歌も変わってくので、それに合わせて演奏も変えていく必要があり、私にとっては大きな挑戦でした。でも、最後の一音が終わった時は、大きな充実感に包まれました。

3

そして、アンコールは「さくらさくら」。照明がピンクになり、会場を盛り上げて下さっております。
11


珍しい、後からの写真です。
12

出演者4人で挨拶。
2

スタッフの皆様も交えた集合写真です。左前の着物姿の伊藤丈雄さんと奥様が今回は照明で入って下さいましたが、通常は「一人ミュージカル」の活動をされております。その経験を生かした照明が、今回の公演に大きな魅力を加えて下さいました。
1

今回の公演を経験して、洋楽主体の曲に入り、邦楽とは異なる曲の作り方、また本番の舞台場で曲が変わっていく楽しさ、そんなことを経験させていただきました。さらに、国宝の中での演奏も、めったにできない経験でしょう。

また、終演時にお客様が皆様笑顔になっており、やはり音楽は人の心を穏やかにするものだ、ということを実感し、音楽の役割を再認識しました。

今回は、「めぬま商人会」を中心とする皆様が実行委員会を組織して下さり、チケットの販売や当日の駐車場整理・受付・誘導・クロークなど、いろいろな業務を担って下さいました。こういった皆様のご協力がなければできませんでした。この場を借りて、皆様に御礼申し上げます。ありがとうございました。そして、地元の皆様の妻沼愛も感じました。

そして、最後とはなりますが、ご来場下さった皆様、同じくご来場下さった熊谷市長様、ありがとうございました。

S__178462722
出演者と、妻沼聖天山の院主様の記念撮影。

 
5 1月

お正月演奏のご報告

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

このお正月の演奏の報告をさせていただきます。


1月1日:ホテル松本楼

元日は、毎年恒例の、伊香保温泉のホテル松本楼さんでの演奏です。
朝、お客様がチェックアウトやお出かけをされる時間帯と、チェックインの時間帯の2回、ロビーで生演奏をさせていただきます。
皆様から、「お正月の気分になれた」と、大変ご好評をいただいております。
私の知人も、ここ数年ご一家で泊まって下さり、会えることが楽しみになっております。

計4時間ほどほぼ連続で引き続けるのですが、そういう機会はふだんもあまりなく、私にとっても勉強になる時間となっております。
今年は、私共夫婦と、以前からお付き合いのある社長さん・若女将ご夫妻とお話しをする時間もあり、それも勉強となりました。

2020-01-01 09.17.25



1月2日:シニアグランドホーム藤和の杜

2日のこの演奏も、恒例行事となってきております。
入居者の方と、そのご家族の方をお呼びしての、新年のお祝いです。
その中で、今回は30分ほどソロ演奏をさせていただきました。

IMG_1765
 

1月5日:ロングライフ前橋

そしてお正月シリーズの最後は、ロングライフ前橋の新年のお祝いです。
尺八の先生からお声がけをいただきました。
利用者の方と、近隣の自治会役員の方などが集まり、箏曲と尺八の演奏・お抹茶・みんなでの合唱と、とても賑やかな集まりでした。 
3 1月

年頭のご挨拶

皆様、恙なく新しい年をお迎えのことと存じます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

お陰様で、この正月は演奏のご依頼をいただいており、元旦から動き回っております。 
年頭に当たり、今年の目標をいくつかお話しをさせていただきます。

・当たり前ですが、自分の芸を磨くこと。もっと一つ一つの音にこだわり、魂を入れる様な演奏を目指す。
・門人さんたちには、より丁寧に向き合う。
・姿勢良く力を抜いてリラックスし、ゆったりとした行動をする。
・前橋のまちなか活性化・音楽を日常的に楽しむ・日本文化をいろいろな人にお届けする、この3つのテーマを融合した様な活動を進めていく。
・お酒を飲み過ぎない。

こんなことを今年のテーマに、活動を進めていきたいと考えております。

そして、個人的なことですが、大きな目標がありますので、その実現に向けても動いていきます。

また、昨年の後半は、社中の温習会を行ったために、セーブしていた演奏活動も、今年は動き出す予定でおります。

皆様にとりまして、幸多き一年となりますことをお祈りいたします。 

※喪中のため、新年の挨拶はご遠慮させていただいております。 
ギャラリー
  • 広瀬川造形館がリニューアルオープン
  • 広瀬川造形館がリニューアルオープン
  • 広瀬川造形館がリニューアルオープン
  • 広瀬川造形館がリニューアルオープン
  • 白井屋ホテルで日本舞踊と共演
  • 白井屋ホテルで日本舞踊と共演
  • 白井屋ホテルで日本舞踊と共演
  • 白井屋ホテルで日本舞踊と共演
  • 白井屋ホテルで日本舞踊と共演
  • ライブドアブログ