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箏曲家 鈴木創 公式ブログ「ことはじめ」

群馬県前橋市を拠点に活動する箏曲家鈴木創の公式ブログ「ことはじめ」です。

2020年07月

20 7月

コロナ禍にいる音楽家の現状

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

最近、何人かの音楽家や関係者と情報交換をしました。
その上で、現在の音楽家の状態を少しお話しをさせていただきたく思います。

《演奏・コンサート》 
以前から企画していたものは、もちろん中止となっております。
また、国や県の基準では開催はできるのですが、「もし第二波が来たらどうしよう」「もし自分の公演で感染者が出てしまったら、、、」と考えると、新しい企画ができない状況になっています。 
新宿の劇場でのクラスター発生が、見えかけていた光を葬ってしまいました、、、

《お稽古・レッスン》
個人レッスンは再開している方が多いですが、団体のレッスンはなかなかできません。
また、個人のレッスンでも、私共の様に自前のスペースがある人はいいですが、都内のように住宅事情により外部のスタジオなどを借りなければならない場合は、なかなかレッスンができていません。

Zoomなどを使ったオンラインのレッスンを行っている場合でも、ネット故のタイムラグがあったり、音の広がりや音色などがわかりずらく、苦労をされています。 


その様な現状から、経済的な困難に陥っている音楽家も少なくありません。
特に、都内在住で演奏活動をメインの方は、かなり大変な状況です。

私などは、お稽古が再開できているために、ある程度必要な収入は確保できているので、「前橋」という地域にいることなど、とても幸運に恵まれています。

また、音楽家の精神状況も看過できない状況です。
いつになったらコンサートができるのかわからない、また、この先どうなっていくのか見通しがつかない。それが、自分の努力ではどうにもならない、そういう状況で、精神的にダメージを受けてしまっている方が多くいらっしゃいます。
私も、思考のマイナススパイラルに入ると、かなり闇に落ちます。

さらに心配なのは、「舞台感覚」です。
舞台上での演奏の機会がないので、舞台の上での感覚が落ちてしまうのが心配なのです。
舞台上での演奏は、共演者との間合いの取り方や、自分の気持ちの持って行き方など、経験を通じて磨いていく感覚が大切ですが、それをできる場が、今、ありません。

音楽家同士のやりとりは、「なんとか堪え忍び、今は力を蓄えて、乗り越えよう!」と励まし合うのですが、「あの時は大変だったけど、勉強の時間になったね!」と心から言える時が一日でも早く来て欲しいです。
 
19 7月

「地歌のエロス」を開催しました

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

今日は、Zoomを使って「地歌のエロス」を開催いたしました。

多くの方に対して、Zoomを使ってまとまったお話しをするのは、初めての経験です。コロナがあったから実践することができた、新しい方法ですね。

でも、やっていてとても不安なのが、参加している方の反応が見えないことでした。

リアルな会場でしたら、お客様の表情や反応がわかるのですが、Zoomですとなかなかそれがわかりずらい、、、

芸能人などが、「始めてラジオの番組をやると心配になる」ということを言っていることがありますが、こういうことなんでしょうね。

また、一部演奏もしたのですが、どういう音で先方に伝わったのか、これがとても気になります。
音質が、どうしてもネット環境や参加の方のお持ちの機器の性能などに左右されてしまいます。

さらには、今回は初めてのことなので、いろいろな操作方法やナビゲーターとの役割分担等、反省すべき点もありました。

今後のことに、生かして行きます!

※今回の企画は、「日本文化普及の会」が主催となります。 

18 7月

群馬県の「STOPコロナ!対策店認定制度」について

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

新型コロナウイルスに関連して、国・県・市などから様々な対策が公表・実施されています。
それらの施策を実現するまでに多くの人の努力があったことに、敬意を払いたいと思います。

しかし、群馬県が始めた「STOPコロナ!対策店認定制度」に対して、いくつか思うことがあります。

この施策は、新型コロナウイルスへの対策を、「群馬県が覚え書きを締結した業界団体」が策定した「ガイドラインに基づいて実施している事業所」に対し、「県が認定」するという制度です。

1:情報がない。
「7月17日から受付を開始」し、「各地の商工会議所や商工会連合会が窓口になる」、ということです。ところが、現在(18日22時過ぎ)のところ、群馬県のWebにも、前橋商工会議所にも、受付を開始した旨の情報がありません。

2:業界団体がない場合はどうするのか
私などは、全県的な業界団体がありません。ですので、県と覚え書きを結んでいる団体のガイドラインがありません。ということは、県の認定の対象にならないのでしょうか?
私のお稽古場は、商店街の中にあります。ということは、近所のお店は「認定」のステッカーが貼られ、私のお稽古場だけは貼られない、ということも可能性があります。その場合、お稽古場が、「感染症対策をしていない」という印象をも与えかねません。

3:ニューノーマル創出支援事業の対象にならない
「ニューノーマル創出支援事業」とは、上記の認定された事業所が3者以上連携して、ニューノーマルの視点から事業を創出した場合、県から助成金が出る制度です。
もしこのままですと、私が他の方から新しいことをやろうとしても、その対象になりませんし、また、声をかけてもらえないかもしれません。最初っから、外されてしまうのです。

こんな感想を持ちました。

業界団体がない事業所も、個別に認定の審査を受けられるような制度にできないでしょうか? 
17 7月

情報誌の取材

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

今度、群馬県内で配布される情報誌の、「楽器をはじめてみませんか」という特集に掲載していただくこととなりました。

今日は取材のために編集の方とカメラマンの方がお見えになり、インタビューや写真撮影、動画撮影などを行いました。

カメラマンの方は、スタンドを2台準備してそれぞれの上にストロボを設置し、傘のような装置も使い、 かなり本格的でした。

また、お出でになったお二人とも楽器のことなどにとても興味をもって下さり、取材以上にいろいろ楽しいお話しをすることができました。

カメラマンの方がお箏の写真を撮影しているときに、「舌」の部分も撮っていただきました。
私のお箏の舌には、五葉松の蒔絵が施されています。


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ここを撮影しているときに、私から出た質問は、
「絞りはいくつですか?」
です。

多少は写真にも興味があるので、どうやったら舌の部分がうまく撮影できるのか、知りたかったのです。

カメラマンの方からは、
「何のカメラを使っているかは聞かれたことがあるけど、絞りは始めて聞かれました」と、笑いながら、絞りを教えて下さいました。

今から記事のできあがりが楽しみです。
掲載時期が近づきましたら、またお知らせいたします。

 
10 7月

7月19日Zoomで「地歌のエロス」

みなさんこんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

Zoomで地歌の世界に触れていただく、「地歌のエロス」を開催いたします。

主催は、「日本文化普及の会」
同会は、毎年5月に高崎市の観音山で「観翠会」という日本文化を体験できるイベントを開催しています。
しかし、今年は、新型コロナウイルスの影響で中止となってしまいました。

そこで、コロナのリスクを受けることなく、自宅で手軽に日本文化に触れていただく時間を企画いたしました。

どうぞ、お気軽にご参加下さい!

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『地歌のエロス』
令和2年7月19日(日)19:30〜21:00

・入場料 1000円
・zoom開催
・チケット購入はPeatixにて
※Peatixアカウント作成が必要となります。 

「地歌」とは、日本ではじめて成立した三味線音楽。
戦国時代から、御座敷芸として発展した。
江戸時代になると、三味線は庶民が自分の想いなどを表現する楽器となった。
それは、団塊世代がフォークギターをかきならした様なものか。
そこで、語られたのは、ほれたはれたの男女の色恋沙汰。
また、当時の文化サロンであった遊郭で働く
遊女の想いもたくさんうたわれた。
そんな当時のラブソングを今宵お聞かせいたしましょう。

※内容は、解説がメインとなります。

講師:鈴木創(箏曲家/生田流箏曲宮城社大師範)
主催:日本文化普及の会

参加申し込みは、こちらのリンク先から!
 
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