みなさんこんにちは。群馬県前橋市の 箏曲家 鈴木創 です。

この週末、10月1日・2日は「共愛学園バザー」に参加しています。 
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「共愛学園」は、群馬県で最も古い歴史を持つ私学で、
今はこども園から大学までを擁する、群馬県唯一の総合学園です。
縁あって、「共愛学園賛助会」や学校法人の「評議員」として携わっております。

 「バザー」は、他の学校で言うところの文化祭や学園祭にあたり、
毎年10月前半の週末に開催され、2日間で7,000人以上のお客様がいらっしゃいます。

私は主に賛助会の模擬店で、焼きそばの担当をしておりますが、賛助会は他にも焼き鳥・フライドポテト・ぽてから・揚げ餅・生ジュース・だし巻き卵・寄贈品のバザーなどを出店しています。

途中でちょっと抜け出して、生徒さんの模擬店を見てみたり、箏曲部の演奏を聴きに行ったりし、また友人知人たちと偶々会い、おしゃべりなどをしていました。

そんな中、一番印象に残ったのは、小学生の発表でした。
共愛学園は、今年の4月から小学校を開校し、現在は1年生が学んでいます。
今日はバザーの中で、学校説明会を兼ねた、小学生の発表が行われました。
内容は、キリスト教に関する歌や英語の歌、日本語の歌などでした。
ネイティブの先生の指導で、手や足、右や左、立つ・座るなどの英単語を動作とともに自然に覚えられる歌などは、英語の発音も良く、とても元気に踊っていました。
そういった発表を一生懸命している子供達の姿は、自分の子供でなくても、心が熱くなります。

また、発表の中で、聖書の一節を、英語と日本語で暗唱する場面がありました。
私は聖書の内容は全然知識がないのですが、子供達が暗唱した文章は、平和を愛し、実現する人を尊ぶ内容でした。
日本語は文語調の部分もありますし、英語の部分もわからない単語があるかもしれません。
だから、子供達にとっては、丸暗記かもしれません。
でも、今覚えている言葉は、体に染みつき、いつかきっと、その言葉の意味を本当に理解する瞬間が来ます。
そのことを想像した時に、共愛学園小学校は、「人格教育」をきちんとしているんだ、と感じました。

日本の公立学校を中心とする教育は、主に知識を学ぶことに主軸が置かれています。
私もそういう環境で育ってきました。
しかし、今まで自分自身が悩んできたことや、世の中を見ていると、日本人ももっともっと「人間の生き方」や「人として正しいこと」をこどもの頃から学ばなければいけないと感じています。

日本では、かつては「寺子屋」で論語を覚えたりしていました。ですから、日本人は、知識以外に「生き方」「人としての善悪」を学んでいたのです。
しかし、戦後の教育は、修身といった戦前の教育を否定し、知識重視の教育となっております。

そんな現在の学校教育の中で、共愛学園は「キリスト教教育」という軸を持ち、「人格教育」をしているということを実感し、そして今そこで学んでいる子供達が、今まなんでいることの大切さをわかる時が絶対に来る、と確信しました。

「宗教的教育」ということを言いたいのではありません。共愛学園は、軸がキリスト教なのです。それが、「論語」であってもいいですし、「大学」などであってもいいのです。大切なのは、人格教育を行い、人間としての軸をもった大人になることです。
 
残念ながら、小学生の発表は、本日1日だけで、2日にはありません。
しかし、そんな学校の雰囲気を味わいに、ぜひ共愛学園バザーにお越しください。