みなさんこんにちは。群馬県前橋市の 箏曲家 鈴木創 です。

2月27日に、高崎市立岩鼻小学校にお伺いしました。
5年生の音楽の時間を使って、お箏の授業を行ったのです。

5年生は2クラスあるのですが、1・2時間目に1クラス目、2・3時間目に2クラス目という編成でした。

前半は、お箏や三味線の歴史や構造・材質などを解説。その後、おことを2曲・三味線を1曲弾き、実際の音をみなさんに聴いてもらいました。

後半は、実技練習ということで、4つのグループに分かれ、「さくらさくら」の練習です。
岩鼻小学校は、学校に4面お箏があり、音楽の授業で、教科書に掲載されている「さくらさくら」をたまに弾いているんですね。ただ、やはり専門家がいないので、姿勢や手の形などを指摘しました。
38
グループ別の練習の様子です。

41
手の形を説明しています。人差し指から小指を、曲げてしまう子が多くいました。
また、親指は、糸を下から上に弾いてしまう子ばかりでしたね。

途中で、「公開レッスン」ということで、各グループから1名ずつ出てもらい、一対一のレッスンを、みんなが見ている中でやります。

47
ここでの指摘事項を、学校の先生がみんなに改めて共有してくれます。
主に、「手の形」と「姿勢」です。

そして、最後は各グループの代表一人ずつと、私の合奏を行い、終了となります。

29
05

みなさん、大変興味深そうに私の話しを聴いてくれ、練習も楽しそうでした。
5年生は、私がお箏を始めた年齢なんです。
このくらいから、お箏や三味線に触れる機会が増えると、
邦楽愛好者も増えるのかな、と思います。

現在、学校の指導要領で、小学校・中学校ともに、和楽器を扱うことが謳われています。
また、2020年からの新しい指導要領では、中学校の音楽の時間で、「口唱歌」を使うことも盛り込まれました。
現状は、各学校の音楽の先生のご努力によって行われている様なのですが、やはり専門分野になりますので、もっと私たちのことを活用していただければ、と思います。
ご相談、いつでもおまちしております。

授業終了後は、校長室で給食をいただきました。
校長先生や担当の先生、そしてご紹介いただいた高校のO先輩、大変ありがとうございました。

2月28日の上毛新聞に紹介されました。
「箏」の字が「琴」になっちゃってる、、、
290228上毛岩鼻小学校

 ※写真掲載は、許可をいただいております。