みなさんこんにちは。
はじめちゃんこと、群馬県前橋市の 箏曲家 鈴木創 です。

先日の日曜日、妻鉄子が準備をしてくれて、一泊旅行に行ってきました。
行き先は、四万温泉の積善館です。

「四万温泉」は、群馬県吾妻郡中之条町にあり、8世紀終盤から9世紀にかけて発見されたという、1200年の歴史ある温泉です。
積善館は、元禄4年(1691年)に建物を建て、その3年後に旅籠宿として開業した、これも300年以上の歴史ある旅館です。

なんといっても、積善館のすごいところは、その創業時(元禄4年)の建物を今でも使っているということです!!

積善館は、傾斜地にいくつかの建物が建てられております。一番下の段の建物が元禄4年に建てられ、明治に増築された「本館」と、昭和5年に立てられた「元禄の湯」
「本館」は群馬県の重要文化財に指定されており、現在でも湯治の様な滞在の際の宿泊施設として使われています。

元禄4年といえば、私たちが継承している箏曲の直接の始祖、八橋検校(1614〜1685)が亡くなってから、たった6年後にできた建物です。
「八橋検校」というと、さすがに遠い昔の人という感じがしますが、積善館の本館を見ると、「こういう建物が作られた時代に生きていた人なんだな〜」という感じがします。

中段にある建物が、昭和11年に立てられた「山荘」で、一般の客室として使われています。国の有形文化財と、群馬県の近代化遺産に登録されています。

そして、上段に昭和61年に立てられた鉄筋コンクリート造の「佳松亭」があり、ここはロビーやフロント、レストランに客室などの、誰もがイメージする中規模の温泉旅館の建物という感じです。
そして、それらの建物は、階段や渡り廊下、トンネルで繋がっております。

今回は、「山荘」に宿泊をしましたが、ホームページによると、私たちが泊まった部屋の写真に、「数多くの著名人達に愛された客室」と書かれており、ちょっとびっくりしました。過去に誰が来たのかな〜

そんな積善館の一部を、写真で紹介させていただきます。

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本館の玄関。中央やや右の格子には、「電話室」と書かれています。

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本館の趣ある階段室の照明。

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本館の廊下。忍者がいそうです。

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本館にあった温度計。
「前橋市桑町」の「鈴木薬局」ですから、
前橋市の中央通りで昨年まで営業されていた鈴木薬局さんでしょうか。

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本館の階段。

そして、階段を上がると、下の写真の様なトンネルで、山荘に繋がっています。
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「浪漫のトンネル」として、温泉ファンの間では有名なトンネル。
本館と山荘を結ぶ通路です。

以下、「山荘」です。
まずは、山荘の廊下。
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宿泊した部屋に入ったところ。

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部屋の中の丸窓。

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欄間。下に見えるのが、上の写真の丸窓です。

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そして、付書院のこの扉!職人の技ですね!
下の電話も、懐かしのダイヤル式です。


この日は、午前中が桐生市の彦部家住宅で、夜が積善館と、文化財にかこまれた一日でした。

一泊二日の間で、4回も温泉に入りました。
さあ、リフレッシュして頑張ります!
妻鉄子、ありがとう。


◇公演日程◇
5月12日・13日:百花繚乱 皐月の宴(京林・高崎市井野町)詳しくはこちら
6月2日:箏×Flute(ハリウッドランドカフェ・みどり市)詳しくはこちら
6月16日:日本の音を愉しむ(PLUS+アンカー、桐生市)詳しくはこちら
6月20日Japonisum...音を愉しむ(Cafe Prele 文化邸、伊勢崎市)詳しくはこちら

◇関連イベント◇
5月3日:観翠会(日本文化体験イベント/高崎白衣大観音慈眼院)詳しくはこちら

◇下記公演については、決定次第お知らせいたします◇
7月21日:夏の縁(竹久夢二伊香保記念館)
8月11日:山田さんと生田くん(アトリエミストラル、高崎市)