こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

お箏の長さは、180cmちょっとあります。
慣れないと運ぶのも大変ですし、部屋の中で、けっこうなスペースが必要です。

今回、部屋の広さの都合で、「短いお箏がないか?」、という要望がありました。

実は、あるんです。「短箏(たんごと)」などと呼ばれています。

私は、その存在を知っていましたが、実物を見たのは初めてでした。



じゃーん!
 2018-09-25 19.25.03

下の一般的なお箏に較べると、大分短いですね。
これは「四尺」サイズなので、長さがだいたい120cmです。
弾く手の感覚が変わってしまうといけないので、幅はどちらも同じです。

短箏の問題点は、長さが短いので柱(じ)を動かせる範囲が短く、調絃に制限があります。
ですので、糸の端がねじになっていて、自分で糸の張りを調整することができます。

低い音を出したい時には緩めて、逆に高くしたいときは締めます。


2018-09-25 19.25.18
 
そして、柱も、一般的なお箏の柱に較べると、幅が狭いです。
これは、少しでも柱の可動範囲を広くするためです。


2018-09-25 19.26.34
 左が短箏用の柱。

短箏ですが、音量や音質などは、やはり少し劣ります。
でも、スペースの関係や持ち運びの関係から、一般的なお箏が使えない場合は、こういうのもあります。