こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

今日は、普段使いのお三味線に、いくつかアクシデントが!!

1:糸が切れた

お三味線の糸は三本あり、太くて低い音が出る方から、一・二・三と名前がついています。
一番細い三の糸は、はっきり言って消耗品です。
でも、一と二は、なかなか切れません。
私は、定期的に替えたり、本番前に替えたりしています。

今日は、まず三の糸が切れたのですが、その後にめったに切れない二の糸が切れました!!
20年以上お三味線を弾いていますが、二の糸が切れたのは、あまり記憶にありません。
まあ、駒に近いところが切れたので、糸巻に巻いてある部分を少し伸ばして再利用して節約。


2:駒の鉛が外れた!

私共「地歌」の三味線で使う駒は、裏面に鉛などの金属が入っています。
鉛の他には、銀と金を使っている駒があり、鉛よりも高価です。
その鉛が、いつの間にか外れていたんです!

普通は、弾いた時に音がちょっとおかしくなり、「あれ??」と思って駒を見ると、鉛が浮いているということがあります。
でも、今回は、前触れもなく突然外れました。
とりあえず応急処置をしましたが、今度楽器屋さんに調整してもらいます。

これが、駒を表から見たところ。

2020-07-01 18.58.41

裏返すと、こんな感じ。
黒い丸が二つありますが、それが鉛です。

2020-07-01 18.58.09

 
3:サワリ

三味線の一の糸は、棹が少し盛り上がっている所に触れていて、それにより弾いた時にビーンという様な音が混ざります。これを「サワリ」と呼んでいます。

普段使いのお三味線が、最近サワリがつきすぎていたので、糸の下に小さくちぎった半紙を入れて応急的に調整していました。

ところが、今日は半紙を外したくらいがちょうど良い、、、

天気の具合なのかなあ?

本当にお三味線は、繊細な楽器です。

こんなことが一日で起きた、珍しい日となりました。