こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家、鈴木創です。

以前のブログでもお伝えしましたが、氷川きよしさんの新曲、「群青の弦(いと)」が発売になりました。

この曲は、宮城道雄先生を題材にした楽曲とのことで、早速Amazonで予約。昨日届きました。

2022-02-04 19.48.11

尺八とお箏を思わせる音で前奏がはじまり、やがてオケのあと、氷川さんの歌が始まります。

氷川さんの透明感のある伸びやかな声、とっても綺麗ですね。

歌詞ですが、宮城先生のご生涯を研究されていることがわかります。
幼い頃にお母様との別離を経験し、そして視力を失っていく。
その中で箏の道に進み、真冬の寒稽古で千遍弾きの修行。
そんなことがうたわれています。

いいな、と思うのが3番の、
「一つの真実(まこと) こころざし 守り通して 天命(さだめ)を生きる」
というところ。
生き方の理想ですね。
ひょっとしたら、氷川さんも「一つの真実 こころざし」を、もっと表現したいのではないでしょうか。

そして、「群青」が何を象徴しているのでしょうか?

盲人だった宮城先生の視覚世界、夜まで修行に明け暮れたその夜空、そして「春の海」で謳った海の色、なのかな?

そして、宮城先生にも幸せな明るい時があったはず。一つは「春の海」に象徴される名曲を数多く生み出したこと。

今回の様に、没後70年近く経過しても、人気歌手の新曲に選ばれる宮城先生は、やっぱり偉大ですね。

氷川さん、この曲をテレビなど、今年いっぱい、いろいろなところでたくさんの方に届けてください!

そして、お休みを経て、氷川さんが氷川さんらしく、生きていけることを願っております。