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箏曲家 鈴木創 公式ブログ「ことはじめ」

群馬県前橋市を拠点に活動する箏曲家鈴木創の公式ブログ「ことはじめ」です。

まえばし心の旅

12 8月

まえばし心の旅017:花火大会

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家、鈴木創です。

週に一回お送りしております、まえばしCITYエフエムの「はじめのまえばし心の旅」のバックナンバーをお送りします。

昨日8月11日の放送は、前橋花火大会をテーマにしました。

音声データは、こちらからお楽しみ下さい。

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夏の楽しみは、花火だろう。子供の頃、親戚の家に行ったりすると、みんなで花火を楽しん だ。まあ、大人になった今でも、夏にバーベキューなどをすると、暗くなるとどこからか花 火が出てくる。最初は勢いのある花火を手に取る。そして最後は、線香花火を手に持ってし ゃがみ、しみじみとした気持ちになりながら、パチパチと弾かれる火を見て、いつまで持つ かを競争する。そういえば最近は、ネズミ花火やロケット花火を見なくなったなあ。
 

そんな手持ち花火もいいが、打ち上げ花火の迫力は格別だ。前橋花火大会は、昔は 8 月15 日と、日付が決まっていた。お盆の中日に行うのは、前橋に帰省した人に見てもらいたいと いう意味と、お盆なのでさまざまな霊を鎮魂するという意味があるのではないかと思って いる。


小さいころは、まだ2学期など遠い未来のことと思っていた 8 月 15 日、花火大会は毎年、 あるホテルのビアガーデンで、肉を焼きながら見ていた。まあ、花火よりもお肉の方に夢中 だったが、


でも、「スターマイン」とか「ナイアガラ」などという言葉を覚えたのは、地元で花火大会 があるからだ。「空中ナイアガラ」は、前橋花火大会が発祥という説も聞いたことがある。

大人になると、ものぐさ癖が出て、住んでいるマンションの廊下にテーブルを並べて、ケー タリングを頼んでビールを飲みながら見た。そのうちそれも面倒くさくなり、行きつけのお 店のテレビで、群馬テレビの中継を見ていた。それのいいところは、今上がっている花火の 順番がわかることだ。その頃は、花火大会というと大きな広告の様なものが配られ、裏面に は、打ち上げられる順番で、花火の種類と協賛企業の名前の一覧があったが、外で見ている と、今何番の花火が上がっているのか、よくわらない。でも、テレビは画面に番号を表示し てくれるので、とってもわかりやすかった。


ここ数年は、その大きな紙が、おしゃれな冊子になった。さらに、「世界 Web 花火大会 in Maebas
hi」なるものも開催され、世界中から集められた画の花火作品のうち、優秀作品 が実際の花火となって打ち上げられる。これは、いままでは「見る」だけの花火大会だった ものが、「参加する」花火大会になりつつあるきだと思う。


ロナのた、もう 年も花火大会がかれていない。でも、そのに花火有志の方 が、何か花火を上げてくれている。花火は、心をぱっとるくしてくれる効果がある。花 火のるさで、みんなの心にかりをしてくれた花火さんのそんならいに

るたにも、ぜひ来年は、花火大会を、みんなで楽しみたい。
6 8月

まえばし心の旅:赤城山

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家、鈴木創です。

今日は、8月4日にまえばしCITYエフエムで放送された、「はじめのまえばし心の旅」の原稿を投稿させていただきます。今回は「赤城山」です。

前回の7月21日から2週間空きましたが、28日は番組にゲストがいらした関係で、コーナーがおやすみとなっておりました。

音声データもこちらにございます。

ぜひお楽しみ下さい。

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「裾野は長し赤城山」、と上毛カルタで詠まれる赤城山は、前橋出身者にとって特別な存在だ。学校の校歌にはかならず登場し、会社の名前や商品名、そして運動会の「赤城団」など、前橋市民は「赤城」という言葉を見ない日はないだろう。

 

前橋から見えるその姿は凛々しく、かつ優しくもある。冬の赤城颪の厳しさと、春から見せる緑を湛えた姿の両面性があり、赤城山の見え方で季節の移ろいを感じる。「見え方」といえば、「どこから見る赤城山が好きか」は、前橋っ子の隠れた論争のテーマだ。

 

身内の会社の保養所が赤城山にあったので、子供の頃から夏休みは赤城山で過ごすことが多かった。自転車で大沼の周りを回ったり、時にはモーターボートに乗せてもらったりした。バーベキューやキャンプを楽しんだり、ワカサギの甘露煮をいただいたりしたこともあった。

 

夏ばかりでなく、冬にスキーを覚えたのも、赤城山だった。なにも時間をかけて大きなスキー場に行かなくても、初心者の小学生にはぴったりサイズのスキー場だった。その時に見た、針葉樹に着いた樹氷が山一面に広がった美しい姿は、今でも記憶に残っている。

 

小学校4年生の時だったか、学校行事で林間学校、すなわち「赤城少年自然の家」に行った。みんなで大沼でカッターを漕いだり、キャンプファイヤーをしたことをよく覚えている。

 

赤城に登る道は、カーブが多い。子供の頃はたまに乗り物酔いに苦しめられたが、免許をとると、「イニシャルD」には程遠いが、マニュアルミッションの車であの道を登るのが楽しみだった。

 

きっと、多くの前橋っ子が、それぞれの思い出を赤城山に持っているだろう。雄大な大沼と、そこに鎮座する赤城神社。神秘的な小沼や、昭和天皇も愛された覚満渕。地味な印象があるが、けっこう充実の自然豊かな観光スポットだ。

 

そして、何も、山頂の方まで行かなくても、赤城山に向かう道には、お蕎麦屋さんや、カフェなど、木立の中に佇む、こだわりのお店が多い。

 

その辺りは、前橋市内からも車ですぐに行けるし、心地よい風が吹き抜け、空気も綺麗だ。そんな環境に惹かれてか、多くの芸術を愛する人たちが、赤城の南面に居住している。さらに最近は、ぶどうを栽培し、ワインを作る取り組みなども始まっている。

 

日本海から来る風は、上越国境を超え、赤城颪として前橋を吹き抜ける。赤城山に降り注いだ雨や降り積もった雪は、川や地中を流れ、やがて利根川に合流し、太平洋に注ぐ。赤城山は関東平野の北端に立ち、風と水で、関東を清める。

 

そんな赤城山は、私たちに豊かな実りと、癒しや寛ぎを、そして時には厳しさを与えてくれる。私たちにとって、永遠の母なる山だ。 
15 7月

まえばし心の旅14:白井屋ホテル

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家、鈴木創です。

昨日7月14日、まえばしCITYエフエムの「はじめのまえばし心の旅」で放送したデータをこちらでも公開いたします。


今回は、全国から注目を集めている「白井屋ホテル」です。

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昨年 12 月、白井屋ホテルが開業した。300 年の歴史を持ちながら廃業してしまった白井屋 を大規模に改修したが、その工事に数年かかったために、工事中は「前橋のサクラダファミ リア」なんて呼ばれていた。
 

アートをメインコンセプトとしたこのホテルは、さりげなく置かれているアート作品一つ 一つに、ストーリーがある。また、様々なメディアに取り上げられており、前橋に注目が集 まるきっかけとなっている。


馬場川通りの緑の丘は地域に開かれており、自然と歩きたくなる通路や階段が伸び、川沿い にはタルト屋さんが開店し、秋には地方都市としては初めてブルーボトルコーヒーがオー プン予定など、まちなかに話題を提供してくれている。


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私が好きな場所は、大きな吹き抜けだ。空と繋がっているかの様な空間で、自然の光がやさ しく降り注ぐ。屋内にいながら、屋外のテラスにいる様な感覚を味わえる。薄暗くなるとレ アンドロ・エルリッヒの配管が引き立ち、時間によってその表情を変える。昔からある梁や 柱が剥き出しになっているが、あたかも最初からこの吹き抜けのために存在しているかの 様な自然な存在であり、この空間の無国籍感を生み出している。


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吹き抜け内部は、ラウンジとして使われていて、宿泊者でなくても、食事やお茶などを楽し むことができる。たくさんの植物が飾られ、テーブル同士の間隔も広く、他のゲストやスタ ッフの動きに気を煩わされることも少ない。


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私は、何か考え事をしたい時や、アイデアを出したい時に、このラウンジを使う。ゆったり とした時が流れ、スタッフの穏やかな接客も、思考の
邪魔をしない。ートにら 、時にはお茶を運ぶがれたら、植物や降り注ぐ光に目をけ、す る。


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もち
ん、ホテルであるから、客も大だ。一部屋一部屋うデザーがわり、アー ト作品も置かれ、同じ部屋はつとない。調度品もデザイン重視でばれている。そして、 バスタブがとてもく、を思いっきりばして、ゆっくりとくつげる。タオルにはホテ ルのロゴがっていて、「白井屋ホテルに泊まる」という特別感を出してくれる。

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そして、「」の入口は、ガラス・素材感で自然と中をたくなるし、その奥 の茶は、白井屋の歴史と記憶を引きいでいる。


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白井屋ホテルは、
通のホテルと同じ感覚だと理解がしいかもしれない。前橋に事があ って、そのの宿泊場所として選ぶホテルではない。「白井屋ホテルに泊まる」という体験 るホテルなのだ。あ、「ホテル」ではなく、「泊まれるアートスペース」とった方が、 した表かもしれない。アート作品、部屋、料理物、緑の丘、そういったてを、探 検するかの様な気持ちで楽しむのが、白井屋ホテルにいる時間をるコだ。


私の様に、ラウンジは、気
に使うことができる。お茶だけであの空間を味わうことがで きるのだ。そう、「空間を味わう」ことができる。前橋にそんな価値をもたらてくれてい るのが、白井屋ホテルだ



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内覧会の動画もお楽しみ下さい。


 
8 7月

はじめのまえばし心の旅:七夕まつり

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家、鈴木創です。

毎週水曜日に放送されております、「はじめのまえばし心の旅」のバックナンバーをお送りいたします。

昨日7月7日にお送りしたのは、その日に合わせて、ズバリ「七夕まつり」です。

昨年はコロナで中止、今年もWebとちょっとした飾りしかありません。

昔の七夕まつりの思い出などをお話をさせていただきました。
また、パーソナリティーのむーちゃんには、冒頭でちょっと、たなばたさまを歌ってもらいました。オンエアされた音声データはこちらからお楽しみ下さい。

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「笹の葉さらさらのきばに揺れる」。今、前橋のまちなかには、「たなばたさま」の歌が流れている。本来であれば、この時期は「前橋七夕まつり」で賑わうはずだった。しかし、コロナの影響で、昨年は中止、今年もWebを活用した形式となった。

 

思えば、子供の頃から、七夕まつりは毎年来ていた。甚平や浴衣を着た年もあった。そんな時、久しぶりに履いた下駄がきついと、千代田通り入り口の「住吉屋」さんに立ち寄り、鼻緒を調整してもらったものだ。

 

賑わいのある七夕の街を歩いていると、偶々会った同級生の女の子が浴衣を着ていて、学校とは違う姿にどきっとしたりした。また、同級生男子が女の子を連れていたりすると、うらやましくてからかった。

 

アーケードの天井からぶら下がる、色とりどりの七夕飾り。小さな頃は、家族に肩車をしてもらい、ビニールの様な飾りに手を伸ばした。別に何があるわけではないけれど、手が触れると妙に嬉しかった。

 

お祭りの楽しみは、やはり露天だ。お面や、紐がついたくじ引きの飴を買ってもらったり、綿あめやお好み焼きを食べた。冷静に考えれば、とっても美味しいというのではないのだろうが、おまつりという空間が、露天の食べ物を美味しく感じさせてくれる。まあ、今はビールがあればいいか。

 

まちなかで仕事をしていると、その日による人の流れの違いがよくわかる。今、一年の中で、継続的にずっと人が流れているのは、七夕まつりの週末だけだ。本当にたくさんの老若男女が集い、歩いている。家族であったりカップルであったり、友達同士であったり。

 

オリオン通りには福祉施設の皆さんが作った飾りが置かれ、銀座通りには、幼稚園の竹飾りが飾られる。それらを見に来るお年寄りや園児たちにとっても、まちなかの景色が心に刻まれているだろう。

 

また、その飾りを協力して運んで来る方々や、職場や商店街で一緒になって飾りを作るみなさんにとって、その時間が、互いの距離を近づけてくれる。

 

「星合(ほしあい)の空」という言葉がある。「星が合う」、すなわち織姫と彦星が「会う」七夕のことだ。

「何ごとも 変はりはてぬる 世の中に ちぎりたがはぬ 星合の空」

という和歌に歌われている。「全てが変わってしまった世の中でも、七夕の空で織姫と彦星が会うという約束は、変わることがないだろう」という意味だ。

 

運命の人でなくてもいい。一緒に飾りを作ったり飾ったりした仲間、浴衣の姿をみてどきっとした女の子、一緒に見に行った家族や友達。七夕まつりは、そんな人と人とが会う夜だ。

来年こそは、みんなで心置きなく会える、星合の七夕になることを願う。 

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1 7月

まえばし心の旅12:夜の街

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家、鈴木創です。

週に一回「まえばしCITYエフエム」で放送されている、「はじめの前橋こころの旅」のバックナンバーです。

今回は「夜の街」となっております。

前橋のまちなかは、夜の街の一面もあるので、そこに思うことをおはなししております。

音声データもありますので、こちらからお楽しみ下さい。 

ーーーここからーーー

「楽しいロンドン、愉快なロンドン、ロンドン、ロンドン!」。群馬テレビでそんなコマーシャルが流れていた。ためしにインターネットで検索をしてみたら、YouTubeで懐かしいCMを見ることができた。イギリスの近衛兵を模した背の高い黒い帽子を被り、赤いドレスで足を上げて踊っている。当時立川町通りにあった、「キャバレーロンドン」のCMだ。今でも、建物と看板が残っている。

 

いうまでもなく、まちなかは夜の街でもある。クラブ、ラウンジ、キャバクラ、スナックなどのお店が数多くある。大きなビルに入り、新しい煌びやかなインテリアに囲まれたお店から、歴史を感じさせる様なお店、さらには一本入った通りに小さな看板を出しているところまで、多種多様だ。

 

子供の頃は、周りの大人が「ソシアルビル」とかいくつかの店のことを話しているのをよく聞いた。

 

やがて自分が大人になり、最初は先輩たちに夜のお店に連れて行ってもらった。隣に女性が座ってお酒を作ってくれる。胸元が空いたドレスの短いスカートから見える脚などにどぎまぎしながら、どうしたら良いかわからず、女性の方ではなく一緒にいった先輩たちの方ばかり向いていた。そのうち慣れてきて、仲間同士で行く様になってきたが、その頃は若さ故の厚かましい勝手な振る舞いをしていたかもしれない。

 

歳も重ねてくると、お気に入りのお店ができたり、さらには仲良くなった子が独立して自分のお店を持ったりし始める。その頃には、夜の街にも一定のルールがあることに気づく。別にそれは特別なものではなく、人に対する気配りや気遣いだったりする。時には、仲の良くなった女性に、こちらの身勝手な振る舞いや言動に、やんわりとダメ出しをされ、諭される。

 

お酒をあまり飲まない人にとっては、街で飲んでいる酔っ払いは、ただお酒を飲んで、カラオケを歌い、騒いでいるだけ、と思うかもしれない。そういった一面もあるし、それで昼間に溜まったストレスを発散していることもある。でも、それだけではない面もある。お酒やお店の雰囲気を楽しみ、普段は口に出せない悩みを話したりする。そうすると、自分だけでは考えられない意見が返ってきて、目から鱗が落ちる様な想いをすることもある。また、時には自分の娘といってもおかしくない年齢の女性と話しをしてみたり、偶々隣り合ったお客さんとも話に花が咲いたりする。

 

そんな中で、夜の街でもスマートに振る舞える人は、昼もスマートだ。夜の街は、ただ単にお酒を飲むだけではなく、自分を磨く場でもあると思っている。夜の場は、文化と経済の一つのバロメーターだ。昼も夜も、元気な前橋がいい。

放送日:令和3年6月30日

 

  
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