こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

先日のブログでお話しをしましたが、お三味線の皮がざくっと行ってしまいました。
和楽器の専門の楽器屋さんに修理をしていただきます。

最近お願いをしている楽器屋さんは都内にあります。
従来でしたら、私が東京に行く時に寄るのですが、今は東京との往来を極力控えなければならない時節です。
ですので、楽器屋さんとも相談し、初めてクロネコさんに送ってもらう段取りをしました。

まずは、お三味線をばらばらにします。

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上の写真の様に、お三味線の棹は、分解することができます。
このように、胴に刺さっている部分も含めて、3つに分かれるお三味線が多いですね。
これを、「三つ折れ」などと呼んでいます。

棹の端っこは、下の写真の様になっているので、破損を防ぐために木製のパーツを取り付けます。
そのパーツを「仮り継ぎ(かりつぎ)」といいます。

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 仮り継ぎを取り付けたところ。
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胴は、和紙の袋とビニール袋に入れ、さらにお三味線を包む袋に入れました。
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他の道具も一緒に送ります。
それは、皮を張り替えた後に、「ハ」という部分の高さなどを確認するためです。

駒はティッシュに包み、箱に。
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そして、棹や胴などを、プチプチに包みました。
今回は、「勘減り」といって、棹の表面がだいぶでこぼこしてきたので、その調整もしていただきます。

お三味線は、左手で絃を押さえて音の高さを調整しますが、けっこう強い力で押さえます。
ですので、棹の表面は、けっこう削られてきます。
それを「勘減り」といいます。

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箱に入れて、箱の隙間には、広告や新聞紙を詰めました。
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 最後にガムテープで封をして、完成!
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しばらく手元にないのは寂しいけど、綺麗になって戻って来てね!