みなさんこんにちは。群馬県前橋市の 箏曲家 鈴木創 です。

去る4月12日(水)、「音が繋ぐ世界〜春と群馬をうたう〜」が無事に終了いたしました。

チラシ表


このコンサートは、タイトル通りに、異分野の音楽が融合して春や群馬にちなんだ曲を中心に演奏し、皆さんに楽しんでいただく、というコンセプトでした。

出演は、
ソプラノ:高橋季絵さん(Sp)
ヴァイオリン:大竹温子さん(Vl)
箏:鈴木創
の3名です。

会場は、COSMIC cafe & restaurantという、前橋市小相木町にあるレストランです。ここは、利根川に面した敷地にあり、レストラン開業まで長きにわたってオーナーが育まれてきた庭の中にたたずむ、都会の中に忽然として現れたリゾートの様な雰囲気の場所です。
表通りからちょっと入った場所にあるのですが、ここ最近は口コミで噂が広がり、徐々に人気が出てきております。

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レストランスペース入り口の雰囲気。
インテリアや、アートにもこだわった空間です。

今年は、例年よりも若干桜が遅かったので、コンサートの日に桜がちょうど満開になることを期待しておりました。しかし、前日の雨と風が激しく、せっかく咲いた桜も散ってしまうのでは、と心配していたのですが、なんとか桜も持ってくれて、コンサートに華を添えてくれました。

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ガラスの向こう、写真右側に見えるのが、利根川対岸沿いの桜です。


レストランの建物なので、音響を心配しておりましたが、当日のリハーサルを始めた瞬間、その心配は消えました。一曲目の歌を高橋さんが歌い出した瞬間、ソプラノの声が響きわたり、背筋がぞくっとしたほどです。弦楽器や声楽、管楽器などにはいい会場になると思います。

平日の昼間ということでお客様がどのくらいいらっしゃるか心配していたのですが、チケットが早々に売り切れとなり、会場は満席となりました。

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お客様のお席からは、演奏者3人と、大きな全面ガラス窓の向こうの庭園や、その先の利根川沿いの桜を目で楽しんでいただけたのではないでしょうか。

曲は、落ち着いた曲調の曲が多かったので、お客様にはしっとりとした雰囲気の中で静かな心の高揚を感じていただけたのではないかと思います。

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演奏者3名からそれぞれのおすすめのお菓子もお出しし、まさに「耳・目・口」でのおもてなしを意識しました。

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私も春を意識した着物にしました。
この袴(濃い緑色)は、この日に初めて着ました。

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個人的には、五線譜からお箏への変換や、普段と手動きが異なる演奏の練習などが大変でしたが、曲の作り方や、お互いを聞きながら自分のテンポで演奏をして合わせていくことなど、得るものがたくさんありました。

また、演奏中は、ソプラノの声やヴァイオリンの音が響き渡り、普段とは別世界にいるような心境で、演奏させていただきました。

お客様やCOSMICの皆様、協力してくれた方々、そして共演のお二人に感謝申し上げます。

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演奏曲目
・さくらさくら(オリジナルバージョン、Sp・箏・Vl)
・ヴァイオリンの為の無伴奏パルティータ3番よりプレリュード(Vl)
・機織る乙女(作曲:萩原朔太郎、箏)
・五十鈴川(作曲:宮城道雄、箏)
・春の海(作曲:宮城道雄、箏・Vl)
・嘆き給ひそ(作曲:宮城道雄、Sp・箏・Vl)
・メリー・ウィドー・ワルツ(作曲:フレンツ・レハール、Sp・Vl)
・蘇州夜曲(作曲:服部良一、Sp・箏・Vl以下構成同じ)
・広瀬川(作詞:萩原朔太郎)
・ほおずき(作詞:萩原朔太郎)
・紡車(作詞:竹久夢二)
・アンコール:宵待草(作詞:竹久夢二)
 
お菓子
・大出学園若葉高等学園のクッキー
・子持村観光いちご園のやよいひめ
・国立のぞみの園らかんの酒まんじゅう