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箏曲家 鈴木創 公式ブログ「ことはじめ」

群馬県前橋市を拠点に活動する箏曲家鈴木創の公式ブログ「ことはじめ」です。

三絃

29 7月

7月28日の日記

こんにちは。はじめちゃんこと群馬県前橋市の箏曲家、鈴木創です。

今日は午前中に、親子でお三味線の体験の方がいらっしゃいました。
小学生のお子さんとお母様。
けっこう苦戦されていましたが、お母様が帰り際に「楽しかった」とおっしゃって下さったのは嬉しいですね。

その後、予定していたお稽古がキャンセルになり、また桐生教室の生徒さんが急遽前橋に来ることになったので、けっこう自分の時間ができました。

そのおかげで、今取り組んでいるある曲の暗譜がだいぶ進みました。
あとは安定させないと。

それにしても、午後5時くらいからの夕立はすごかったですね。
お稽古場の周りも、轟響く雷に始まり、屋根から雨が突き抜けてくるんではないかと思うほどの雨でした。

連日伝わってくる、東京オリンピックの日本代表のメダル獲得のニュースは、心を明るくしてくれます。
「ホーム」という点は有利かもしれませんが、やはりアスリートの活躍は国民を元気にしてくれますね。

ただ、そのニュースのすぐ横に、コロナのニュースがあり、なんとなくやるせない気持ちになります、、、、
 
3 9月

戻って来たお三味線

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

昨日、皮の貼り替えをお願いした三味線が戻って来たことをお話しさせていただきました。

今回楽器屋さんにしていただいた作業は、
・皮の貼り替え(表:猫、裏:カンガルー)
・棹の勘減りの補修
・その他気になった部分の補修
です。

今日、弾いてみました。
 
音質がクリアになり、響きも良くなりました。
楽器屋さんならではの、工夫もある様です。

私は自分用のお三味線が2挺(ちょう:お三味線の数え方)あります。
今回皮の貼り替えをしたのは、普段用です。
もう一挺は、母から受け継いだお三味線で、スペック的にはこちらの方が上。
でも、今回の作業により、普段用の方が、音が良くなった感じがします。
そんなねじれ現象。 
2 9月

お三味線が戻って来ました

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

先日、私が普段使っているお三味線の皮が破れたことをお話しいたしました。

この度、楽器屋さんから新たな皮を貼った三味線が戻って来ました。 

皮が破れたのは表だったのですが、楽器屋さんによると、裏もだいぶ痛んでいると言うことで、両面を貼り替えました。

使ったのは、表は猫。裏はカンガルーです。

カンガルーの皮は初めてなので、どういう音が出るのか、楽しみですね。

棹の表面に、左手で押さえたときに付いた傷(「勘減り(かんべり)」)があったので、それも補修していただきました。

また、胴も一部補修が必要だったので、それもして下さいました。

リフレッシュしたお三味線、弾くのが楽しみです。


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13 8月

お三味線を送る

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

先日のブログでお話しをしましたが、お三味線の皮がざくっと行ってしまいました。
和楽器の専門の楽器屋さんに修理をしていただきます。

最近お願いをしている楽器屋さんは都内にあります。
従来でしたら、私が東京に行く時に寄るのですが、今は東京との往来を極力控えなければならない時節です。
ですので、楽器屋さんとも相談し、初めてクロネコさんに送ってもらう段取りをしました。

まずは、お三味線をばらばらにします。

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上の写真の様に、お三味線の棹は、分解することができます。
このように、胴に刺さっている部分も含めて、3つに分かれるお三味線が多いですね。
これを、「三つ折れ」などと呼んでいます。

棹の端っこは、下の写真の様になっているので、破損を防ぐために木製のパーツを取り付けます。
そのパーツを「仮り継ぎ(かりつぎ)」といいます。

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 仮り継ぎを取り付けたところ。
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胴は、和紙の袋とビニール袋に入れ、さらにお三味線を包む袋に入れました。
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他の道具も一緒に送ります。
それは、皮を張り替えた後に、「ハ」という部分の高さなどを確認するためです。

駒はティッシュに包み、箱に。
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そして、棹や胴などを、プチプチに包みました。
今回は、「勘減り」といって、棹の表面がだいぶでこぼこしてきたので、その調整もしていただきます。

お三味線は、左手で絃を押さえて音の高さを調整しますが、けっこう強い力で押さえます。
ですので、棹の表面は、けっこう削られてきます。
それを「勘減り」といいます。

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箱に入れて、箱の隙間には、広告や新聞紙を詰めました。
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 最後にガムテープで封をして、完成!
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しばらく手元にないのは寂しいけど、綺麗になって戻って来てね!
 
25 11月

お三味線と駒

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

昨日24日は、「温故和楽会」が無事に終了いたしました。
私は、親師匠社中の一員として、「遠砧」のお三味線を演奏いたしました。

お稽古場で楽器の準備をしていた時ですが、改めて楽器の奥深さに驚いたことがありました。

私は、自分用のお三味線が二挺あります。
それらを仮に、「イ」「ロ」としましょう。

普段「イ」を使っているのですが、今回も「イ」を演奏に使おうと思い、そして替え三味線用に「ロ」を準備していました。
(「替え三味線」とは、演奏中に絃が切れたときなどのために準備しておく、予備のお三味線のことです。)

そして、「ロ」に新しい糸をかけて、駒を入れ、弾いてみたところ、すごくいい音がしたんです。

「え!!」と驚き、試しに他の駒に変えてみました。
そうしたら、普通の音になってしまいました。 

駒も自分用には二つあるのですが、仮に「A」「B」としてみます。

ロのお三味線に、Aの駒をかけたらいい音がして、Bは普通の音でした。
そして、試しにイのお三味線でも駒の比較をしたら、Bが落ち着いた音がして、Aは少し華やかな音になりました。

ですので、今回は当初の予定と異なり、
ロのお三味線にAの駒をかけたのを本番で使い、
イのお三味線にBの駒をかけたものを替え三味線としました。

しばらく使っていなかったロのお三味線ですが、ハの角度も私に合っているような気がしています。 

うーん、使っていなかったお三味線がいいおとがして、また駒によっても音も変わる、、、

奥が深いです。 
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