こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

今日10月28日、お昼過ぎに演奏の仕事が終了し、久し振りに午後はOFFにしてみました。
妻鉄子と一緒に、アーツ前橋で開催中の『岡本太郎と「今日の芸術」』を訪問。

1954年に岡本太郎が発表してベストセラーとなった著作「今日の芸術」に沿った展示となっております。
本の各章のエッセンスを解説し、代表的な文章を紹介し、それに関連した岡本太郎の作品や写真、収集したものなどを展示しています。

それにより、岡本太郎の理念や影響された風土・習俗を感じ、それらを咀嚼した岡本太郎作品にどうつながるかを、体感することができます。
 

正直なところ、今まで岡本太郎のことを、しっかりと、かつ系統的に見たり考えたことはありませんでした。「太陽の塔」の写真や模型、前橋に最近やってきた「太陽の鐘」などを見てはいましたが、その創作の背景や想いは知りませんでした。

今回の展示を見ることにより、私の中に岡本太郎の内在的基本論理が入ってきて、作品の感じ方も変わり、岡本太郎が身近になりました。

岡本太郎が影響を受けたのは、形式や洗練が生まれる前の、もっと原始的な、素の人間のエネルギー。現代において、自分の内なるエネルギーを表現し、見た人に衝撃を与え、生活を変える。それが芸術で、キレイで整っている必要はないんです。

そうすると、岡本太郎の作品の中の太い線の力が、彼自身のエネルギーに感じられます。だけど、それがなにをいいたいのかは、わからないし、わからなくていいんだと思います。それは頭で考えるものでなく、見たときに私の心の中に感じた、ドロドロした黒い力、なんとなく胃袋の中がぞわぞわする様な感覚、それを感じればいいのではないでしょうか。

では、音楽とは何なのか。特に、自分のオリジナルではなく、先人達の曲を演奏するということは、自分の内なる想いとどう重なるのか、それをもっと突き詰めなければ。

展示の詳細はこちらから。


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新聞紙とガムテープでできた作品。(ここだけは撮影可能でした)

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見終わった後、妻鉄子と。

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 首の角度が違った!