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箏曲家 鈴木創 公式ブログ「ことはじめ」

群馬県前橋市を拠点に活動する箏曲家鈴木創の公式ブログ「ことはじめ」です。

日本文化

11 2月

日本茶抹茶サロン324で三味線とお抹茶

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家、鈴木創です。

2月10日、新前橋にある「日本茶抹茶サロン324」で開催された三味線とお抹茶のイベントに参加してきました。

この「日本茶抹茶サロン324」は、煎茶堂や裏千家茶道を修めている日本茶アドバイザー内田みつよさんが運営するサロンです。

今回は、松本梅頌さんの演奏と、内田みつよさんによるお茶を味わうイベントです。

最初にお茶の説明があり、いくつかのお茶の味較べ。説明を聞いてくらべると、違いがよくわかりますね。そして、その後に松本梅頌さんの三味線と尺八の演奏でした。

内容が充実していましたし、会場のサロンの雰囲気も気持ち良いです。そして、内田みつよさんが周囲を明るくさせるキャラクターなんですね!

そして、知っている方もいらっしゃいましたし、新たな出会いもあり、新たな出会いは、「これいいなー」と思うサービスを取り扱っている方もいらっしゃいました。自分にあった環境には、同じ様な人が集まってくるのかな。

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19 5月

5月27日「観翠会」が開催されます

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家、鈴木創です。

5月27日(土)、「第五回観翠会ー和文化ふぇすー」が開催されます。

観翠会表


「観翠会」とは、和文化を気楽に体験できるイベントとして、コロナ前に4回開催されました。
コロナになり三年間開催できませんでしたが、今年、いよいよ再開です!

といっても、前と同じとおりやっては意味がありません。運営メンバーを若いスタッフに大幅に入れ替え、まったく新しい発想で開催します。

今までのイベントは、多くの方に体験していただくことをコンセプトに開催しましたが、今回は日本文化に携わっている人にスポットをあて、その想いを伝えることに主眼を置きました。

お箏に関しては、お箏の体験のほかに「お箏ライブ」という時間を設け、「私がお箏と生きる理由〜地球と共存する素晴らしさ〜」と題した、トークショーと演奏の時間を設けます。

そして、お箏の体験は、弾くこともさることながら、音の世界を感じていただける様な内容とします。

Webから事前予約もできますので、ぜひお気軽にご来場下さい。

観翠会裏


 
17 7月

「江戸夜遊び」を開催!

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家、鈴木創です。

昨日7月16日、前橋市石倉町の「Ryoutei 一楽」さんにて、「江戸夜遊び」を開催いたしました。

26のお席は予約で満席!

乾杯の後、まず私と藤舎英心さんの演奏。
「風に聞けPartⅡ」という曲に、藤舎英心さんが鼓パートをオリジナルで追加してくださいました。
この曲は、「風の街」である前橋をイメージできる曲なのですが、鼓によりそのイメージがよりはっきりと感じられます。


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そして、浅草からお呼びした4名の芸者衆に入っていただき、
しばしご歓談で芸者衆のおもてなし。

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その後は、地方さんの生演奏での芸者さんの踊りを堪能し、さらにお座敷芸でみんなでワイワイ!踊りの時は、みなさんが身を乗り出す様にして、ご自分のスマホで撮影をしてらっしゃいました!

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とらとーらとーらとら!

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クライマックスは、投扇興!
お客様全員に体験していただき、予選から準決勝・決勝と進み、優勝者には豪華賞品が当たりました!
そして、お客さまはどちらが勝つかに投票し、当たったら、景品ゲット!

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お客様には、「楽しかった!」「また参加したい!」などのお声をいただきました。
次回は10月29日に、桐生市で開催します!

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全員での記念撮影

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芸者衆と主催側の記念撮影。

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主催者の写真。





 
31 7月

お三味線の普及のためには

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

私共の世界を扱っている「邦楽ジャーナル」という雑誌があり、定期購読をしております。

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最新号の8月号に、興味ある特集記事ありました。
「どうしたら三味線は普及する??」
というタイトルで、ネットを使って18才以上の日本国内在住者343人から回答を得た、アンケートの結果を基にした特集です。

アンケートを実施したのは、「和の学び舎」を主催する三味線演奏家の方です。

アンケート内容に対する、私の考え方や通り組をいくつかお話しさせていただきます。
アンケートの回答をいくつか紹介させていただきますが、私なりにまとめたりしていることをご了承下さい。

1:興味がある割合

「聴くことに興味がある」方が、343人中315名で、また「演奏してみたい」と思う方が286名でした。

このアンケートは、ある程度お三味線に興味がある人が回答している面もあるでしょうが、「聴くことに興味がある」「演奏してみたい」という方がの割合が多いということが、とても嬉しかったです。
でも、いろいろな点で、前に踏み出せないという意見がありました。そのあたりを、以下にいくつかお話しさせていただきます。


2:教室やお稽古の在り方

「趣味でやる人、芸で食べる人、一時的な余興のためにやる人など、目的と予算に合った教室があると良い」

「お稽古代が高い、また、付け届けなど見えないお金がかかりそう」
「正座をしなければならない」
「楽器のレンタルはないのか」
「具体的なことを教えない不親切な教授方法は見直すべき」
「同時に別のジャンルを習おうとすると、頭ごなしに別ジャンルを見下して批判する」
「録音だめ、楽譜なし、質問だめ、では通用しない」

などの意見がありました。
ひょっとしたら、以前はこういった世界もあったかもしれません。しかし、私共の世代で教えている方の教室では、大分変わっていると思います。

私のお稽古場ですが、毎月「お月謝」と「積立金」をいただいておりますが、それ以外に必要な楽器のメンテナンスや楽譜などの費用は、入門前に説明しております。おさらい会を行う際も「積立金」の中で行う様にしておりますし、「積立金」は会計報告を毎年行っています。

さらに、お月謝と積立金以外にお金がかかる場合は(ほとんどないですが、数年に一回くらいある)、ちゃんと説明をしています。
ましてや「付け届け」をこちらから要求することは、ありません。


演奏会などで着付けの先生をお願いする場合は、私の方で着付けの先生と門人さん一人当たりの金額を交渉しており、その金額「だけ」を門人さんから着付けの先生に「直接」払っていただいております。従って、私の中間マージンもキックバックもありません。
演奏会の着物も、「家にあればそれを着て」と言っています。ない場合は、お貸しできる着物もありますので、クリーング代程度でお貸しできます。

お免状の発行も、強制ではありません。励みや自分の目安になるのでお奨めはしていますが、「私はいらない」という人には発行しておりません。

また、私のところに来ている方は、お仕事をお持ちの方や主婦の方、それと小中学生がほとんどで、ご自分のお小遣いの中や、ご家族と相談の上で、お月謝を支払っていただいております。実際の負担は、そこでやりくりできるレベルです。

お稽古ですが、基本的には正座ですが、お箏の方で足の具合の都合などで椅子に座ってお稽古をしている方もいらっしゃいます。
お三味線は、まだ「椅子でやりたい」という申し出がありませんが、足が悪いなどの事情がある方は、椅子に座ったお稽古も可能です。ただ、「しびれるから」というのは認めません。正座は慣れで出来るようになっていきます。
お三味線のお稽古中に「正座椅子」を使っている方はいらっしゃいます。大分楽なのではないでしょうか。私も正座椅子を使うこともあります。

椅子に座るよりも、正座の方が、体が安定して弾きやすいと私は感じています。

お稽古の方法ですが、もちろん楽譜はあります。それに、言葉でわかりやすく伝えることを心がけています。そして、自分なりにお稽古の内容で説明や教え方が悪かった部分などを反省し、どの様にしたらもっと良いかを、つねに考えています。
録音は、逆に推奨しています。お稽古の内容を全て覚えていることは難しく、お家で振り返ることも大切ですし、自分の音を客観的に聞くためにも、録音は有効です。


楽器のレンタルですが、数は少ないですが、準備をしております。また、同時に他の習い事をしている方もいらっしゃいます。


3:楽器について

「値段が高い」
「どこで売っているか分からない」
「犬や猫の皮に抵抗感」
といった意見があるようです。


現在のところ、簡易的なお三味線が少々ありますが、やはり音があまり良くない様です。楽器は、やはり音が良い方が弾いていて楽しいですし、耳が成長し、音の善し悪しや差がわかり、自分の成長につながります。
興味をもっていただくきっかけは簡易的なものでも構いませんが、やはり習っていく中では、ちゃんとしたお三味線を準備していただきたいです。
ただ、かならず新品の高価なものを買わなければならないということではありません。中古もありますし、予算などに応じて良い方法を考えます。
お三味線は、ちゃんと扱えば長く使える楽器ですので、長期的に見ればそんなに負担は大きくないと思います。


また、お三味線は作る時にメーカーの流れ作業ではなく、職人による手仕事の面が多いです。買った後のメンテナンスも必要で、そういった時にお三味線のことがわかる和楽器専門店が窓口になってくれた方が良いでしょう。
一般の楽器店ですと、目利きもできませんし、メンテナンスの相談などにも乗れず、結果的には経済的な負担も大きくなってしまうと思います。
後にも書きますが、比較的若い世代の先生は、一見の方から問い合わせがあっても、気軽に相談に乗っていただけるはずです。


犬や猫の皮のことですが、私も個人的には、「申し訳ない」という思いもあり、感謝しながら大切に使わせてもらっております。人口の皮なども開発されていますが、まだ音が猫には及びません。これは、開発しているみなさんの努力に期待し、良い音が出るようになってきたら、私も使ってみたいですね。 

4:演奏や発信について

「歌詞が聞き取れない」
「背景をしらなければ面白さがわからない」 
「アンプで音を増幅できないか」
「メディアで露出を増やしたらり、アイドルやイケメンが演奏してくれると良い」
「和楽器バンドの様な動画を出す人が増えると良い」→否定的な意見もあり
「ポップスなどを無理矢理三味線で弾いても違和感しかない。ナンセンス。」
「高橋竹山(注:津軽三味線の演奏家)の演奏を聴いたときは衝撃だった」
「ストリートライブや路上イベントなどでやったらどうか」

確かに、 私が主に演奏している地唄の古典曲は、歌詞が今の言葉使いとは違いますし、言葉を長く伸ばして歌うので母音しか聞こえないという点もあります。
ですので、私は演奏の際に、曲の解説や歌詞の意味などを詳しく説明したり、プログラムに記載したりしております。演奏者がそういった工夫をしていかなければ、自分達が良いと思う曲も、生き残れないと思っております。

三味線にも様々なジャンルがあり、特に津軽三味線は西洋音楽を主に聴いてきた現代の人にも受け入れ安いかと思います。和楽器バンドなどの活躍もあります。そいういった、エンターテインメントの要素があり、一般的に「お、いいな!」と思ってもらえる演奏で、まずはお三味線という楽器に興味をもってもらえるということも、一つのきっかけとして大切です。

さらには、マンガやメディアでも、もっと気軽に扱って欲しいですし、その時に出演する演奏者は、ふつうに気さくに話したりして、敷居を下げる努力や工夫が必要です。

そして、メディアで取り上げられる様なエンターテイメント性の高いジャンルのお三味線もありますし、私共の古典を主とした「芸」としての世界も守っていく、両方大切かと思います。

ただ、屋外での演奏は、私共のお三味線は日光に晒されると皮などへの負担が大きく、私はあまりしたくありません。


5:まとめ

アンケート特集は、ここでは紹介しきれない量の回答が掲載されていました。

「あー、そうだよな〜」 と思うものもあるし、「これはちょっと、、、」というものもあります。

ただ言えることは、邦楽の世界は、まだまだ発信が足りないということです。

「年配の先生が大きな態度で『聴いて見て覚えろ』という風にお稽古している。鞄持ちみたいなことをさせられるし、付け届けのようなお金がかかる。」

というイメージがあり、それを払拭できていません。

かつては、昔はそういうこともあったかもしれません。

でも、私共の世代はとても大きな危機感を持っていて、変えようとしております。自分が感じた嫌な思いや理不尽なことを、自分達の生徒さんにはさせたくない、という人もいると思います。

「師匠と弟子」という言葉だと固くなりますが、「先生と生徒」だとちょっと柔らかくなるかな。その間には、一般的な社会常識にかなう上下関係が確保されていればいいのではないでしょうか。
例えば、私はだいたいの生徒さんには敬語で話しますし、お稽古以外の時間で、私の個人的なことをお手伝いしてもらうようなことはありません(あ、たまーにタイミングが合うと、車で送ってもらうこともありますが、あくまでもちょうどお稽古の終わりと私の移動の時間が重なった時くらいです)。年上の生徒さんでも、私には敬語で話して下さいます。
お稽古を離れたときには、たまには「飲みに行こうか!」となって、一緒に飲みに行き、酔っ払うこともあります😅
そんな感じで、私は自分の門人さんたちと接しております。

今は、ネットがあります。
ホームページをお持ちだったり、SNSをされていたり、ネット上の習い事を紹介しているサービスなどに登録している先生もいらっしゃいます。
みなさん、問い合わせがあれば、ちゃんと対応をして下さるはずです。

まだまだ私たちの発信が足りず、また、多くの方に演奏を耳にしていただく機会も足りていない、ということがアンケートからよくわかりました。

私たちもより一層努力していきますが、みなさんも、お気軽に問い合わせをしてみて下さい。 

長くなり、またまとまりもありませんが、自分達が今後何を心がけていく必要があるのか、考え直すきっかけとなりました。また、この内容は、お三味線だけでなく、お箏をはじめとする日本文化全体に言えることと思います。
アンケートをして下さった、「和の学び舎」の方に感謝申し上げます。

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10 7月

7月19日Zoomで「地歌のエロス」

みなさんこんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

Zoomで地歌の世界に触れていただく、「地歌のエロス」を開催いたします。

主催は、「日本文化普及の会」
同会は、毎年5月に高崎市の観音山で「観翠会」という日本文化を体験できるイベントを開催しています。
しかし、今年は、新型コロナウイルスの影響で中止となってしまいました。

そこで、コロナのリスクを受けることなく、自宅で手軽に日本文化に触れていただく時間を企画いたしました。

どうぞ、お気軽にご参加下さい!

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『地歌のエロス』
令和2年7月19日(日)19:30〜21:00

・入場料 1000円
・zoom開催
・チケット購入はPeatixにて
※Peatixアカウント作成が必要となります。 

「地歌」とは、日本ではじめて成立した三味線音楽。
戦国時代から、御座敷芸として発展した。
江戸時代になると、三味線は庶民が自分の想いなどを表現する楽器となった。
それは、団塊世代がフォークギターをかきならした様なものか。
そこで、語られたのは、ほれたはれたの男女の色恋沙汰。
また、当時の文化サロンであった遊郭で働く
遊女の想いもたくさんうたわれた。
そんな当時のラブソングを今宵お聞かせいたしましょう。

※内容は、解説がメインとなります。

講師:鈴木創(箏曲家/生田流箏曲宮城社大師範)
主催:日本文化普及の会

参加申し込みは、こちらのリンク先から!
 
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