hajime_koto

箏曲家 鈴木創 公式ブログ「ことはじめ」

群馬県前橋市を拠点に活動する箏曲家鈴木創の公式ブログ「ことはじめ」です。

30 11月

棹が!!

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

先日、お三味線をちょっといじくっていたら、なーんか、「コキ」っていう音がしました。
なーんか、嫌な予感がしたのですが、あきらかに音の質が低下、、、
そして、棹と胴が繋がっているところがクラクラと動く、、、

棹を胴から外してみると、この通り。


2019-11-28 16.14.16
 
がーん、、、、

慌てて楽器屋さんに連絡を取り、応急措置の方法を聞きました。

「木工用ボンドで接着して、Cクランプで一日以上固定」とのことなので、
ツールボックスヒロタに立ち寄り、道具を購入。


2019-11-28 19.23.43
 
ボンドを塗り塗りし、

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広告で養生し、Cクランプで固定。

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なんとかお三味線が復活。
時間があるときに、ちゃんと修理してもらいます。
 
22 2月

お三味線の棹と糸について

みなさんこんにちは。
はじめちゃんこと、群馬県前橋市の 箏曲家 鈴木創 です。

昨日は、お三味線の歴史や分類についてお話しをさせていただきました。

今日は、もう少し掘り下げて、棹や糸などのことをお話しさせていただきます。
ただ、このお話しは私共が使っている「地歌」のお三味線のこととなります。

因みに、地歌の世界では、お三味線のことを「三絃」と呼ぶことが多いです。

下の写真をご覧下さい。
57

まずは、この「棹」について。
棹の素材は、花梨か紅木です。
花梨がちょっとお安めの楽器で、紅木が良い楽器です。

紅木は、お三味線以外にもお箏でも使われたり、中国の家具などにも使われています。
とても重くて堅い木で、水に沈みます。
ですから、環境の変化を受けにくく、楽器として安定するので、三味線に適しているのだと考えられています。

しかし、「紅木」、日本では生息していない木なんですね。
インドなどで生息している木なんです。
 
どうしてこの木が日本に入ってきたかというと、アジアから日本に来る貿易船が、積み荷が少ないときに、海上で危険なので、重りの役割として紅木を使っていたのではないか、という説があります。
日本で輸出する荷物を積み込むと、重りは必要ないので、紅木を船から下ろし、その木を楽器に使ったのではないでしょうか。

因みに紅木は、いま中国での家具や彫刻を彫った衝立などの使用量が圧倒的に多いです。
日本ではお三味線やお箏などで使っているくらいので、使用量が少ないんですね。やはり商人たちは需要のある中国に輸出してしまうために、お三味線などにつかう材料の入手が難しくなっています。

次に糸のことです。

上の写真を見てもおわかりいただけますが、黄色い糸です。
素材は絹。

太さが何種類もあり、私共は「14」という規格の糸を使っています。
何本もの細い糸を撚って、一本の糸にしています。

黄色い色がついているのはウコンで、防虫のためと言われています。

絹糸ですので、湿気などに弱く、私はお稽古場では桐の箱に入れ、持ち歩く糸はジップロックに入れています。
また、購入した日付を袋に書いておき、古い糸から順番につかい、本番の時には新しい糸を使うようにしています。

一番細い三の糸はしばし切れるので、消耗品ですね。
太い一と二の糸は、定期的に交換し、さらに本番の前でも交換しています。

最近は、テトロンやナイロンの糸も出ています。
丈夫で切れにくいですが、触った感触が絹糸と異なり、音も絹糸には及ばないので、やはりお稽古用などのみの用途となります。

思ったよりも長くなってしまいました。
引き続き、お三味線のことをまたお話しさせていただきます。 
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