こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

先日、群馬県歴史博物館で2月7日まで開催されている、「ブルーノ・タウトの世界」を見てきました。


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ブルーノ・タウトはドイツの建築家ですが、ナチスが政権を取る社会情勢の中でドイツから逃げ、3年ほど日本にいました。そのうちの2年半は、高崎市の小林山にある洗心亭に滞在し、バックアップをしていたのは、当時井上工業を経営していた井上房一郎氏です。

井上氏は芸術にも造詣が深く、当時の高崎の芸術界のパトロンの様な存在でもありました。

タウトは日本の文化に深い感銘を受け、深く学び、そして自らの建築の視点にも生かし、数多くの工芸作品もデザインしております。

今回の展示は、工芸作品や図面を展示しており、ブルーノ・タウトの世界を垣間見ることができます。

そして、ほとんどの作品が撮影OKという太っ腹!

私が気に入った展示品を2つ紹介いたします。

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一番は、この小さな箪笥。心奪われました。
木の素材の柄の違いを上手く生かしています。
スムーズに動くのは、作った職人の技術の高さでしょう。


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プロッターです。
西洋文化のプロッターに漆を使い、和魂洋才の趣を感じます。

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そして、公認作品に押した印鑑。

竹の大きなスタンドもあったのですが、写真を撮り忘れてしまいました。

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この群馬県立歴史博物館の建物は、私の古巣が建てた建物で、BCS賞を受賞しています。

こんな細かいところの納まりも、なかなかこじゃれていますね。2021-01-08 10.51.03

2月7日まで開催しております。
Webで事前予約をお薦めします。