こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家、鈴木創です。

今日は、鉄子さんと、「前橋第九合唱団第49回演奏会」に行ってきました。
会場は、群馬県民会館(ベイシア文化ホール)です。

オーケストラに群馬交響楽団、指揮は現田茂夫氏、ソリストには盛田麻央さん、石井藍さん、伊藤達人さん、そして地元前橋出身の今井俊輔さんをお迎えしております。そして、合唱は「前橋第九合唱団」です。

第九に込められたと思われるベートーベンの希望や、フランス革命などの当時の時代背景を想像しながら、現田さんの穏やかだけど時にはアグレッシブな指揮、群響の調和のとれた音、そしてソリストの歌を堪能しました。

そして、今回のコンサートは、特別な意味があると思います。

昨年はコロナによって中止となり、今年もおそらく満足な練習を十分にできたとは言い切れないかもしれないでしょうし、参加団員も例年に較べて少なかったでしょう。

コロナ対策も試行錯誤を重ねたでしょう。ステージ上には透明のパーテーションを立て、客席も前の方数列はお客さまを入れず、オーケストラの方も多くの方がマスクを着用しての演奏。もちろん、お客さまの連絡先の把握や、検温に消毒、終演時の誘導など、さまざまな対策が行われていました。

そして、会場の群馬県民会館も、群馬県の方針により、閉鎖されるかもしれませんでした。もし閉鎖されていたら、練習会場と、十分なキャパシティのある本番の会場は確保できませんでした。私も第九合唱団のみなさんと共に活動をしたので、そこの不安な思いは十分承知しております。

今回のコンサートのサブタイトルは、「苦悩を突き抜け、歓喜に向かおう!」です。

まさに、コロナや会場といったさまざまな苦悩を突き抜け、歌い上げた歓喜を実現したと感じました。

ほんとうにいろいろな問題をクリアし本番の実現にたどり着けた、舞台に乗っている方や関係者一人一人の想いがまとまって一つの音楽になって私に届き、私は心を動かされました。

どんなことがあっても、人間に音楽は必要です。
そして、音楽を奏でる会場も必要です。

年末のひととき、そんなことを実感したコンサートになりました。