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箏曲家 鈴木創 公式ブログ「ことはじめ」

群馬県前橋市を拠点に活動する箏曲家鈴木創の公式ブログ「ことはじめ」です。

箏曲

13 6月

新しいスタイルの企画

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

今、新しいスタイルの企画を検討しています。

「公演」という形式ではなく、お客様にお箏のことや地歌の世界観を味わっていただける内容です。
今までは、演奏がメインで、解説がついて来るという感じでしたが、今考えていることは、プレゼンや解説が主で、それに基づいた演奏がある、という感じです。

日程は、9月20日です。

本来、その日は、群馬県富岡市での演奏を企画していました。
それまであと3ヶ月。
いろいろ具体的なことを考え始めなければならない時期に来ました。

でも、新型コロナウイルスの第二波や第三波がいつくるかわからない中で、多くの人に集まっていただくことを呼びかけるのが、憚られる状況です。

それに、共演者の方に声をかけ、事前に下合わせをすることもためらわれます。

そんな中、9月20日のことを一緒に企画していたアトリエミストラルさんと電話で相談し、アトリエミストラルを会場として、地歌箏曲の世界観を感じていただく内容に変更しました。

お客様が集中しない様に、一日に何回か開催し、お客様は都合の良い時間に来ていただきます。もちろん、会場の定員は予め決めておきます。
会場内は、私とお客様、それにお客様同士の間隔を十分に確保します。
可能であれば、ネットで配信を行います。
もし、新型コロナウイルスの第二波や第三波がきた場合は、ネット配信限定にもできます。
そして、時間も演奏の公演よりは短め。


そういった対策を取りながら、お客様に地歌箏曲の世界観を感じてもらう内容を、今から作って行きます。
詳細が決まりましたら、お伝えいたします。




 
3 7月

私の基本的な考え方

みなさんこんにちは。
はじめちゃんこと、群馬県前橋市の 箏曲家鈴木創 です。

昨日のブログに対しましては、多くの方からコメントやメッセージなどをいただきました。
大変ありがとうございます。

せっかくですので、私の基本的な考え方をここでお話しさせていただきます。

私の活動は、「日本の音を、あなたのそばに」という言葉を基本方針として、
「演奏」「お稽古」「普及」の3つを柱としております。
「演奏」は、その通り、自主的な企画や、企画者の趣旨に応じての演奏、またパーティー等のご依頼をいただいての演奏です。
「お稽古」は、お弟子さんなどの育生です。
「普及」は、学校訪問や和文化イベントなど、箏曲に触れてもらう機会を増やす活動です。

今日は、「演奏」と「お稽古」について主にお話しさせていただきます。

まずは「演奏」ですが、自主企画演奏や、企画して下さる方の趣旨に応じての演奏の場合に気をつけていることは、「本来の姿に光を当てる」ことです。言い換えれば、目先の目新しいことや奇をてらうのではなく、本質を磨き上げることです。

具体的には、聴きに来て下さった方に、箏曲の本来の姿をお聴き頂き、感じていただくことです。

そのために、お客様に演奏する曲の内容を理解して頂けるよう、当時の時代背景や歌詞の内容などを説明させていただきます。どうしても、歌詞が古い言葉であったり、かけことばを使っていたりするので、読んだだけではわかりません。ですので、説明をしたり、場合によってはプロジェクターを使ったりもします。

さらには、箏曲の本来の音をお聴きいただけるよう、スピーカーを通さずに、生音をお聴きいただける会場を使用しております。

演奏曲目は、伝承されている箏曲の姿をお聴き頂けるよう、また私の個人的な好みもありますが、地歌古典曲や宮城道雄作品が中心となります。現代曲も、私の好みや、他の曲目と関連があるようなものや、その場にふさわしいものであれば、弾くこともあります。

そして、そういった内容にふさわしい姿は、着物です。
でも、会場の雰囲気や、曲によっては、黒い紋付き袴ではなく、他の色の着物を着ることもあります。

洋楽器との共演の場合を除いて、箏曲以外の曲を積極的に演奏することは少ないです。
ピアノなどの楽器でやったほうがいい曲は、ピアノでやっていただければいいんです。

でも、決して堅苦しい雰囲気にするのではなく、気軽にお出でいただける様な感じにしております。そして、お出で頂ければ、学ぶものがあったり、感じていただくものがあったりするように内容を考えております。

次に「お稽古」ですが、「楽しくしっかりと」というモットーを掲げております。

お稽古の内容はしっかりと。けっこう口うるさいです。
でも、できなくても怒ったりすることはありませんし、なるべく丁寧に説明することを心がけています。身の上話や雑談、相談事も大丈夫です。

そして、お金は明朗を心がけています。
お弟子さんから必要以上に臨時にお金をいただくことはないですし、イベントなどの時も会計報告をしております。
食事などは、私や妻鉄子も自分の分は払っています。

「邦楽は、お金がかかる」
「なにかやると見えないお金が出ていく」
ということをよく言われます。

そういうイメージを払拭しなければ、これからの時代はやっていけないと考えております。

少し理屈っぽい内容となってしまいましたが、
私の基本的な考え方をお話しさせていただきました。

□公演日程□
7月21日:夏の縁(竹久夢二伊香保記念館)詳しくはこちら
7月28日:弦が繋ぐ世界(カフェヒュッゲ、高崎市)くわしくはこちら
8月11日:山田さんと生田くん(アトリエミストラル、高崎市)詳しくはこちら
9月24日:前橋まちなか音楽祭 糸と皮の対話(煥乎堂ホール/前橋市) 詳しくはこちら

◇下記公演については、決定次第お知らせいたします◇
9月15日:日本の音を愉しむ 足利(レストランビアンベニュー、足利市)      
10 5月

6月16日桐生市で「日本の音を愉しむ」を開催いたします。

みなさんこんにちは。
はじめちゃんこと、群馬県前橋市の 箏曲家 鈴木創 です。 

公演のお知らせです。

日本の音を愉しむ
時:6月16日(土) 昼の部13:30開演 夜の部17:30開演
所:PLUS+アンカー(群馬県桐生市本町6丁目382)
料金
・昼の部:3,000円(ワンドリンク付き、高校生以下2,000円)
・夜の部:3,500円(パーティー軽食付きドリンク別、高校生以下2,500円)
出演:牧原笳童(琴古流尺八)、鈴木創(箏・三絃)

昨年の「地歌箏曲を愉しむ」に引き続き、日本の音を愉しんでいただく公演です。
日本の楽器は、自然素材でできており、それ故に、体に自然です。
ビートに乗ったり、派手なところは少ないけれど、心を癒やす音です。
そんな音を、リラックスしてお楽しみ下さい。

「六段の調」ではお箏の爪音を、「清水楽」は水の流れをイメージした尺八とお箏の響きを。
さらには、尺八本曲もお聴きいただきます。

後半では、地歌古典曲をお送りしますが、詳しい解説を交えて、味わっていただきます。

会場は、おなじみのPLUS+アンカーさん。
桐生市の中心部にある、古民家を改装したお洒落なカフェ。

ご予約は、下記の方法からお選び下さい。
・1:こちらのページから。
・2:会場に連絡(080-1152-0083)。
・3:私に直接連絡。

チラシ



◇公演日程◇
5月12日・13日:百花繚乱 皐月の宴(京林・高崎市井野町)詳しくはこちら
6月2日:箏×Flute(ハリウッドランドカフェ・みどり市)詳しくはこちら
6月16日:日本の音を愉しむ(PLUS+アンカー、桐生市)詳しくはこちら
6月20日Japonisum...音を愉しむ(Cafe Prele 文化邸、伊勢崎市)詳しくはこちら

◇下記公演については、決定次第お知らせいたします◇
7月21日:夏の縁(竹久夢二伊香保記念館)
7月28日:群馬県立舘林美術館
8月11日:山田さんと生田くん(アトリエミストラル、高崎市)
9月24日:前橋まちなか音楽祭 
         
20 2月

地歌とは

みなさんこんにちは。
はじめちゃんこと、群馬県前橋市の 箏曲家 鈴木創 です。 

私共は、お箏とお三味線の両方を演奏し、それらを総合して「箏曲」と呼んでいます。

お三味線音楽には、いろいろな種類がありますが、私共は「地歌」というジャンルに分類されます。

「地歌」とはなんぞや??ということですが、
戦国時代に、現在の大阪府堺市に三味線の元となる楽器が伝来し、それ以降に初めて成立した三味線音楽です。三味線音楽としては、一番古いのかもしれませんね。
(このあたりの経緯は、「三味線の歴史」として、後日お話しさせていただく予定です。)

地歌は主に関西地方で発達しましたが、江戸時代に入ると、江戸でも地歌が歌われました。しかし、江戸ではそのうち歌舞伎などと結びつき、「長唄」になって行きます。
また、「地歌」はお座敷芸で、長唄は歌舞伎との結びつきがあるので、舞台芸という性格があります。

地歌はお座敷芸ですので、あまり音をジャンジャン鳴らすと言うよりは、ゆったりとした響きを大切にします。また、歌も一つの単語をじっくりと伸ばすので、「生み字」と呼んでいる「母音」が聞こえることが多いですね。
(「君が代」も「きーみー」と、「い」などの母音を伸ばした音が多いのと一緒です)

「生み字」ばかり聞こえるし、かつ作詞されたのが江戸時代が多いですから、言葉などが現代とは違う部分もあり、現代の方にはわかりずらい、となってしまうことは否定できません。

でも、歌の内容はどんな内容かというと、女性の心情が多いです。
特に、「廓もの」といい、遊郭で働く女性を歌った作品がとても多いですね。

現代でも、演歌には「六本木」とか「赤坂」などの地名が出てくることが多いですし、ラブソングには地名が付きものですよね。
カラオケの映像などは、寂しそうに女性が一人でウイスキーやカクテルを飲んでいる姿も頻繁に見かけます。

たかが300年から400年。
人間の本質は、そんなに変わりません。

「地歌」といっても、当時としてはポップス曲だったのです。
「馴染みのお客が他の女性のところに行ってしまった」
そんな内容がけっこうあるのです。

ですので、「わからない」なんてことは言わないで、興味を持って聴いていただきたいです。
今の歌謡曲などと通ずる部分があります。

なので、私は歌詞や曲の解説を丁寧にさせていただき、お客様に曲の世界を感じていただくことを心がけています。

ぜひ、「地歌」をお楽しみ下さい。 
7 12月

やりたいこと

みなさんこんにちは。群馬県前橋市の 箏曲家 鈴木創 です。

私たちが演奏させていただく曲を、作曲された年代に分類することがあります。
流派などによって異なりますが、私が属する流派では、だいたい以下の様な感じです。

・「古曲」もしくは「古典」:江戸時代に作曲された曲。
・「明治新曲」:明治時代に作曲された曲。古典に含む場合もあります。
・「宮城曲」もしくは「新曲」:宮城道雄先生が作曲した曲。明治42年から昭和31年。
・「現代曲」:宮城道雄先生以降の曲。

これ以外にも、洋楽やポップスや様々なジャンルの曲を邦楽の楽器で演奏することもあるので、そういった「その他」的な曲もあります。

これらの曲の中で、私が一番魅力を感じているのは、「古典」なんです。

でも、現代の様にエンターテイメントが派手になり、様々な音が溢れる時代になると、邦楽に触れた経験の少ない人にとって、古典は「わからない」「つまらない」「退屈」「何を歌っているのかわからない」などと思われてしまうことが多いんです。

ですから、私も含めて最近の演奏家は、合奏曲や洋楽の影響を受けている曲を演奏することがあります。そういう方が、盛り上がることがあります。私も、いただいた演奏の機会の中で、お客様に楽しんでいただくことを考えて曲を選ぶと、現代曲やポップスなどを入れることもあります。

古典曲は今の箏曲のいちばんの元なんです。それがなければ今がない。
「ウケがいい」ことと「やりたいこと」のどちらをやるのか、いつも悩みます
でも、来年は「やりたいこと」の「古典」に力を入れたいと考えております。

車や機械の音がない時代、マイクやアンプもありません。聞こえてくる音は、水の音、風のささやき、鳥や虫の鳴き声、そして人の発する足音や声だったでしょう。その中で、木と糸でできたお箏やお三味線の音が響く、そんな時代に紡がれた旋律の響きに、私は魅力を感じております。

「わからない」「つまらない」なら、どうすれば古典を楽しんでいただけるか
来年のテーマとします。 

注:一部編集しました。 
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