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箏曲家 鈴木創 公式ブログ「ことはじめ」

群馬県前橋市を拠点に活動する箏曲家鈴木創の公式ブログ「ことはじめ」です。

2017年09月

29 9月

週末は共愛学園バザーにお出で下さい!

みなさんこんにちは。群馬県前橋市の 箏曲家 鈴木創 です。

みなさん、この週末9月30日・10月1日の予定はお決まりですか?
天気予報によると、秋晴れの行楽日和になりそうですね!

そんな週末は、ぜひ「共愛学園バザー」にお出でかけ下さい! 

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今年のテーマは、
「愛をとばそう 〜つなげよう!Free愛ーFi〜」
です。

やっぱり、今ですね。Wi-Fiの言葉と、共愛の「愛」をうまく組み合わせて、いいテーマができましたね。

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時間は、
9月30日:9:00〜16:00
10月1日:9:00〜15:00

場所はもちろん、共愛学園(前橋市小屋原町)です。

「バザー」という名前ですが、実施的な学園祭です。

各クラスの企画や、部活の発表、模擬店など、盛りだくさんです。

私は、会長を務める「共愛学園賛助会」のブースにいます。

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賛助会は、焼き鳥・からポテ・生ジュース・焼きそば・だし巻き玉子などを販売します。
そして、今年は前橋国際大学の学生さんたちが開発に参加した、「小切古味」も食べることができます!

「小切古味」とは、小籠包の様な食べ物で、中は群馬の伝統食、おきりこみの味が再現されています。
詳しくは、ここを参照して下さい。

高校生の模擬店は、生徒さん達が趣向をこらした面白いメニューがもりだくさんです。
父兄の方の「ベタニア会」の焼きまんじゅうやおでん、同窓会の寄贈品等の販売等、お楽しみ下さい!

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24 9月

「地歌箏曲を愉しむ」千秋楽で感極まり。

みなさんこんにちは。群馬県前橋市の 箏曲家 鈴木創 です。

今年のお正月のご挨拶の中で、

「邦楽の源流をしっかり固めるべく、
江戸時代に作曲された古典の勉強や発信に、
力を入れて行きます。」 

と、表明いたしました。

その具現化が、「地歌箏曲を愉しむ〜古典文学を巡る〜」の公演でした。
6月から4カ所5公演を行い、
昨日9月23日、桐生市のPLUS+アンカーさんでの公演で、千秋楽となりました。

どの会場でも、「地歌とは?」「当道座とは?」そういったことから、曲の歌詞の意味までを解説させていただき、お客様に古典の地歌曲を味わっていただくよう、工夫したつもりでおります。

演奏曲目は、「吾妻獅子」「磯千鳥」「七小町」の三曲を、
尺八の牧原笳童さんとお送りしました。

どの曲も、演奏会のトリを飾るような大曲です。
それを、暗譜で演奏いたしました。
二人ですから、ごまかしが効きません。
以前暗譜がしてあった曲は「吾妻獅子」のみ。
それ以外の2曲は、暗譜をゼロからしました。
練習や暗譜。何度も気が遠くなりました。
正直なところ、つらい日々がありました。
下合わせも何度も行い、そのたびに、暗譜の違いやテンポの取り直しなどを修正しました。

お箏は爪音や手の動かし方、三絃は右手の置き方や撥の動かし方や左手の角度や力のいれ具合、歌は体の使い方や発声など、気が付いたところを直していきました。
実を言うと、この企画の準備に入ってから、昨日まで、緊張のしっぱなしでした。

そして迎えた千秋楽。
PLUS+アンカーさんの公演は、「昼の部」と「夜の部」の1日2公演なのですが、
夜の部の最後、「七小町」の演奏が終わる時、思わずこみ上げるものがあり、
歌の「内ぞゆかしき」の「しー」と伸びるところで、出てくる涙をこらえるのが、ちょっと大変でした。

終演後、とても充実感に包まれました。

大変な日々でしたが、発見したことや気づいたことがたくさんあります。
それらのことを身に付けていき、精進し続け、自分の芸の向上に努めます。
ですので、その大変な日々を過ごしたからこその発見という、成果があったと感じております。

お彼岸を迎え、秋の風情も高まってきました。
昨日の「夜の部」の公演では、庭の虫の声も屋内に聞こえ、演奏が終わると鳴き声が響くという、素晴らしい環境となりました。
江戸時代、機械やアラームの音がなかったころは、そんな音の世界の中で、お箏や三絃の音を楽しんでいたのではないか、そんな環境が図らずも再現されました。

また、同じPLUS+アンカーさんで3月に行った公演をきっかけに付き合い始めたカップルが、最近婚約されたとのことで、サプライズのお祝いも行いました。

「地歌箏曲を愉しむ〜古典文学を巡る〜」ひとまずの千秋楽です。
ご来場下さったお客様、ご協力して下さった皆様方、本当にありがとうございます。

次のやりたいことも、漠然とですが、頭の中にあります。
地歌や古典曲中心ですが、来年の活動に盛り込んで行く予定です。
ご期待下さい。


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「お座敷芸」としての地歌を生の音で聴いていただくのに、ちょうど良い広さ。
特設ステージが設けられました。

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実は、特設ステージはこんな構造です。

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「夜の部」では、歌詞を後ろの壁に映して見ました。
ちょっと暗い屋内が、プロジェクターにちょうど良い感じです。
今のプロジェクターは、小さくてファンの音もしないんですね。

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お箏と尺八はこんな感じ。
 
20 9月

23日に向けて。

みなさんこんにちは。群馬県前橋市の 箏曲家 鈴木創 です。

23日土曜日に迫って参りました、
「地歌箏曲を楽しむ〜古典文学を巡る〜」の桐生公演。

本日は、共演の方と、下合わせでした。

6月からすでに3回の本番を経ておりますが、
合わせる度に、新しい課題や発見があります。

今日も、一部暗譜の間違いが発覚したりと、、、
うーん、修行の道は果てしない、、、 

本番用の象牙の柱を使いましたが、やはりプラスチックよりも音が良い!

下合わせの後は、男二人で紙を折り、プログラムの作成。
今までの3公演では、プログラムとは別にお配りしていた紙を、今回はプログラムの内部に取り込みました。従いまして、プログラムのページが増え、ホチキス止めなどが必要なのです。

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また、このところ、自分の練習の時は、鏡に自分の姿を写しています。
そうすると、お箏では姿勢や爪の動き、手の形など、気になるとことが見つかります。
お三絃でも、撥の動かし方などに、新たな発見が。
また、今日は根本的な面でも新しい気づきがありました。
本当に、芸の道は果てがなく、常に勉強し続けなければなりません。 

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昔の写真の再利用ですが、正面の白い布が、姿見です。
布をブラインドの様に上げると、鏡が出てきます。

9月23日、「地歌箏曲を愉しむ〜古典文学を巡る〜」最終公演、
まだお席に余裕があります。
今年の私の最大のテーマ。それが一つの区切りを迎えます。
どうぞ、ご来場下さい。

ご予約はこちらからどうぞ。

 
17 9月

広瀬川美術館の柔らかな光の中で

みなさんこんにちは。群馬県前橋市の 箏曲家 鈴木創 です。

本日9月17日は、世間的には連休の一日なんですね。
当地前橋は、接近する台風の影響で、雨がしとしとと降っております。

昨日9月16日、「広瀬川美術館」内のシューベルトサロン前橋にて、
「秋の邦楽演奏会2017」に出演させていただきました。

「広瀬川美術館」は、戦後すぐに設立された画家近藤嘉男さんの自宅兼アトリエの建物で、現在は改装され、美術館や音楽サロンとして使われております。戦後の建築物として、全国で初めて登録有形文化財となり、前橋市から「まえばし都市景観賞」も受賞しています。

目の前に流れる広瀬川は、川岸に大きな木が立ち並び、前橋の中心市街地に潤いを与えてくれています。
そんな広瀬川に、大きな窓を向けている、クラシカルな雰囲気の会場でした。

お客様との距離は、1メートル程度と大変近く、私の呼吸も聞こえるくらいです。

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共演は、琴古流尺八の、牧原笳童さん。

演奏曲目は、
・六段の調(箏独奏)
・黒髪(三絃・尺八)
・手事より第三楽章「輪舌」(箏独奏)
・七小町(三絃・尺八)
・アンコールで「春の海」(箏・尺八)
とし、古典曲と宮城道雄作品、器楽性の高い曲と地唄、
というバリエーションでした。

広瀬川に向けた大きな窓から差し込む柔らかい光、
建物の雰囲気、
そして響く生の音。
そんなことを楽しんでいただければ幸いでした。

終演後は、差し入れしていただいた手作りケーキを、皆さんで楽しみました。

ご来場のお客様、そして尽力下さったピアノプラザ群馬の皆様、そして紹介して下さった先輩、ありがとうございました。

広瀬川美術館ホームページ

 
11 9月

地歌箏曲を愉しむと清里荘訪問の一日

みなさんこんにちは。群馬県前橋市の 箏曲家 鈴木創 です。

昨日9月10日は、ちょっと暑いけど、初秋の晴れの一日となりました。 

そんな一日の始まりは、訪問演奏から。

前橋市清里町にある、特別養護老人ホーム「清里荘」にお伺いしました。
「敬老会」ということで、入所者とご家族が集まってのパーティーで、
その「オープニングセレモニー」に出演させていただきました。

控え室での一コマ。
「姿勢矯正鏡」という大きな鏡があり、めずらしく自撮り。
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夏の間、活躍してくれた着物と袴。

ステージの幕が開き、「六段の調」を演奏しました。
そのうちに、会場からはちらほらと、メロディーを口ずさむ方が。
入所者の皆さんの年代ですと、昔お箏を習っていた方がけっこういらっしゃるんですね。

弾き終わり、はじめて顔を上げて会場を見てびっくり。
予想を遥かに上回る方が会場を埋め尽くしています。
よく見ると、とっても若い方も。
あとで聞いたら、近くの高校の生徒さん達が、ボランティアで来て下さっているそうです。
そういった状況を見て、2曲目は予定を変更して、しっとりめの曲からちょっと華やかな曲に変更して演奏。
3曲目は、私がちょっと編曲をした、懐かしの曲のメドレー。
会場のあちらこちらから、歌声が聞こえてきました。
最後は、「ふるさと」を皆さんで歌い、終演とさせていただきました。 
ずっと、お元気で過ごしていただきたいですね!

片付けを済ませ、清里町から西大室町に移動。
前橋の西端から東端へ。
「上武国道」のおかげで、30分弱で移動できました。

この日2つめの舞台は、前橋市西大室町にある「観昌寺」にて、
「地歌箏曲を愉しむ〜古典文学を巡る〜」の第3回公演です。

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観昌寺は、室町時代の頃からあるだろうという歴史ある名刹。
いつ開山したのか、はっきりとした記録がないそうです。

会場には約50名のお客様にお集まりいただきました。
琴古流尺八の牧原笳童さんとの共演。

仮設ステージが設えられた本堂内陣で演奏してみると、
楽器の音も、声もとてもよく響きます。

お寺の本堂は、お経を上げる場所ですので、
声や音がよく響くようにできているのでしょうね。 

会場には和服の方もけっこういらっしゃり、雰囲気を盛り上げて下さいました。

「吾妻獅子」「磯千鳥」「七小町」と、アンコール曲を演奏させていただきました。
地歌の古典曲をおわかりいただけるよう、
・地歌のこと
・それぞれの曲や歌詞の意味
そういったことを説明させていただいてから、演奏させたいただきました。

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終演後には、庫裏でお茶会。
立礼で、演奏後の一時を過ごしていただきました。

私も一服ごちそうになりましたが、やはり心がほっとします。

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お茶をお世話していただいたのは、井上宗智さんご夫妻(「泰山」高崎市)。

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ちなみに、庫裏の建物は旧赤堀町から移築してきた建物で、
国定忠治縁の建物なのだそうです。

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夜は、妻鉄子と、前橋駅前の「バルストリート」に行ってみました。
でも、もう食べ物がなくなっていて、ビールだけ飲み、近くの知り合いの居酒屋にお邪魔しました。

演奏をすればするほど、反省点が出てきます。
さあ、「地歌箏曲を愉しむ」も、あと23日の桐生公演です。
その前に「秋の邦楽演奏会2017」
なんとか、9月を乗り切ります!

今後の演奏予定
9月16日「秋の邦楽演奏会2017」広瀬川美術館(前橋市千代田町)
9月23日「地歌箏曲を愉しむ」PLUS+アンカー(桐生市本町)
11月25日「音の出会い〜フルートと和楽器の共演」煥乎堂ホール(前橋市本町)
 
ギャラリー
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