こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。
今日は、ネット配信についての私の考え方をお話しさせていただきます。
あくまでも、私一個人の考えとしてお読み下さい。
コロナ禍における演奏家や表現者の発信手段として、ネット配信が注目されており、実際に取り組んでいる方もいらっしゃいます。
しかし、私は、ネット配信にはあまり積極的ではありません。
いくつかの理由があります。
まずは音の問題。
私が和楽器を演奏する際に大切にしていることは、楽器の生の音を聴いていただくことです。
ですので、自分で企画をする演奏会は、マイクなどを使わずに、楽器のそのままの音を聴いていただいています。
なぜなら、お箏やお三味線、尺八は、ほとんどの部材が自然でできているからです。
マイクを通すと、お客様の耳に聞こえているのは、スピーカーの音なんです。
同様に、ネット配信ですと、スマホやパソコンのスピーカーに音を依存してしまい、聴いて下さる方が、どんな音で聴いているのかわからず、それは楽器本来の音と違うのではないかと思うのです。
次に、「空気」や「場」の問題。
「音楽を聴きに行く」という時、普段よりちょっとお洒落をして、着物を着たりして、「わざわざ」会場まで足を運んでいただきます。
私の企画の場合は、古民家だったり、カフェだったり、日本家屋だったりと、演奏のイメージに合った会場を選ぶことが多いです。場合によっては、お香を焚いたり、お抹茶を飲んでいただいたりすることもあります。
音楽を聴きに行くことは、そういった「非日常の時間」を感じていただく行為であり、音だけでなく、会場や庭園など、全てが一体となって「空気」や「場」を感じていただくことなのだと考えています。
ネットですと、大げさに言えば、パジャマで寝っ転がって聴くことも可能です。
そうすると、私が感じていただきたい空気が伝わらないと考えています。
そして、「手応え」の問題。
会場でリアルに演奏を聴いていただいていると、お客様の息づかいや空気感で、お客様と演奏者の一体感が生まれたりします。
ネットのライブ配信で演奏をすると、その時の会場の空気感というものが生まれません。
ですので、ネット配信は、「空気から学ぶ」ことが困難で、充実感や手応えを感じることがないんす。
そんなことから、私はあまりネット配信をしておりません。
ただ、ネットの活用として、ブログやLINE公式アカウントでは、私が考えていることや、私のプライベートのこと、そして邦楽に関することなどを日々発信しています。
それは、私自身や邦楽のことを身近に感じ、知っていただきたいからなんです。
そして、演奏会などができるようになったときは、ぜひ直接生の音を聴いていただきたいんです。
でも、ちょっと迷っています。
音楽の役割(特に楽器の生の音を聴いていただく音楽)は、人の心を癒やし、穏やかにすることです。
今の様に、多くの方が不安を感じたり、イライラしている時に、音楽を届けなくても良いのか、という葛藤もあります。
ですので、雰囲気や設えがちゃんとした部屋で演奏し、その動画をアップしておくというのは、一つの方法としてやってもいいかな、という考えも持っています。
LINEの公式アカウントは、こちらからどうぞ。
今日は、ネット配信についての私の考え方をお話しさせていただきます。
あくまでも、私一個人の考えとしてお読み下さい。
コロナ禍における演奏家や表現者の発信手段として、ネット配信が注目されており、実際に取り組んでいる方もいらっしゃいます。
しかし、私は、ネット配信にはあまり積極的ではありません。
いくつかの理由があります。
まずは音の問題。
私が和楽器を演奏する際に大切にしていることは、楽器の生の音を聴いていただくことです。
ですので、自分で企画をする演奏会は、マイクなどを使わずに、楽器のそのままの音を聴いていただいています。
なぜなら、お箏やお三味線、尺八は、ほとんどの部材が自然でできているからです。
マイクを通すと、お客様の耳に聞こえているのは、スピーカーの音なんです。
同様に、ネット配信ですと、スマホやパソコンのスピーカーに音を依存してしまい、聴いて下さる方が、どんな音で聴いているのかわからず、それは楽器本来の音と違うのではないかと思うのです。
次に、「空気」や「場」の問題。
「音楽を聴きに行く」という時、普段よりちょっとお洒落をして、着物を着たりして、「わざわざ」会場まで足を運んでいただきます。
私の企画の場合は、古民家だったり、カフェだったり、日本家屋だったりと、演奏のイメージに合った会場を選ぶことが多いです。場合によっては、お香を焚いたり、お抹茶を飲んでいただいたりすることもあります。
音楽を聴きに行くことは、そういった「非日常の時間」を感じていただく行為であり、音だけでなく、会場や庭園など、全てが一体となって「空気」や「場」を感じていただくことなのだと考えています。
ネットですと、大げさに言えば、パジャマで寝っ転がって聴くことも可能です。
そうすると、私が感じていただきたい空気が伝わらないと考えています。
そして、「手応え」の問題。
会場でリアルに演奏を聴いていただいていると、お客様の息づかいや空気感で、お客様と演奏者の一体感が生まれたりします。
ネットのライブ配信で演奏をすると、その時の会場の空気感というものが生まれません。
ですので、ネット配信は、「空気から学ぶ」ことが困難で、充実感や手応えを感じることがないんす。
そんなことから、私はあまりネット配信をしておりません。
ただ、ネットの活用として、ブログやLINE公式アカウントでは、私が考えていることや、私のプライベートのこと、そして邦楽に関することなどを日々発信しています。
それは、私自身や邦楽のことを身近に感じ、知っていただきたいからなんです。
そして、演奏会などができるようになったときは、ぜひ直接生の音を聴いていただきたいんです。
でも、ちょっと迷っています。
音楽の役割(特に楽器の生の音を聴いていただく音楽)は、人の心を癒やし、穏やかにすることです。
今の様に、多くの方が不安を感じたり、イライラしている時に、音楽を届けなくても良いのか、という葛藤もあります。
ですので、雰囲気や設えがちゃんとした部屋で演奏し、その動画をアップしておくというのは、一つの方法としてやってもいいかな、という考えも持っています。
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