昨日8月23日、国立劇場で行われた「箏曲宮城会関東支部第11回演奏会」に出演させていただきました。

男性奏者有志13名による「吾妻獅子」の三絃合奏は、私にとって箏曲専業になってから初めての、多くの専業の方々との共演でした。 ほとんどの方が東京藝術大学を卒業された方々です。そういった方と一緒に演奏ができ、またその技術に接することができ、とても刺激を受けました。

また、夜の部の「御代の祝」は、幾つかの社中(一人の先生を中心としたグループ)の合同で、初対面の方も多かったですが、一つの曲を成功に導くという、同じ目標に向かっての連帯感も生まれ、一体となった合奏になったかと思います。

どちらの曲も半年ほど前から個人練習や暗譜をはじめ、4ヶ月ほど前から出演者一同で合奏練習を重ねて参りました。東京へ通うことも多かったですが、三絃(三味線)をあらためて勉強することができ、自分としては得たものがとても多かったです。

また、前職の勤務先でお世話になった、千葉県や埼玉県にお住いの方もご来場いただき、とても嬉しかったです。 

国立劇場の舞台は、自分の音はよく聞こえますが、周りの音はあまり聞こえません。ですから、余計に耳を澄ませ、他の方の音を聴き、そして自分の音を客観的に捉え、演奏をさせていただきました。

一つの節目となる演奏が終わりましたが、今後も演奏予定がありますし、自分自身を磨いていかなければなりません。また、自分の未熟な部分を改めて実感する演奏会でもありました。

やはり、芸は日々精進ですね。

ありがとうございました。