みなさんこんにちは。群馬県前橋市の 箏曲家 鈴木創 です。

3月4日、群馬県桐生市の「PLUS+アンカー」さんにて、「きものでおことサロン」を開催させていただき、無事に終了いたしました。

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天気も素晴らしく、庭園もこんなに美しかったです。

「昼の部」「夜の部」ともに満員となり、たくさんの方に、邦楽の音を楽しんでいただきました。会場は、古民家を改装したカフェですので、ステージとお客様の距離は1メートルもなく、私どもの息遣いや指使いを、間近に感じていただけたのではないでしょうか。

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満員の客席です。生の音をみなさんにお届けできました。

出演は、
鈴木創(箏・三絃)
牧原笳童(尺八)
の2名です。


今回のコンセプトは、邦楽を身近に感じていただけるように、楽器の歴史や構造、また演奏する曲の解説などを丁寧にすることでした。

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曲の解説中。

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牧原さんからは、尺八の「八寸管」と「六寸管」の違いなども説明がありました。

もちろん、演奏も全力でさせていただきました。
「六段の調」や「春の海」などの有名な曲や、
古典曲とその古典曲をベースにした現代曲の聴き比べなどもさせていただきました。
そして、最後の締めは、「吾妻獅子」の三絃と尺八の合奏は、全曲ノーカットで演奏し、魂を削る演奏となりました。

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箏と尺八の合奏風景。

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「吾妻獅子」の合奏。

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この日は、地元のケーブルテレビの取材も入りました。

お客様からいただいたアンケートの内容を見てみると、演奏曲目の中で「春の海」が一番の人気でした。
そして、次が三絃と尺八の「吾妻獅子」の合奏。20分以上の曲をしっかりと受けて止めていただき、演奏した甲斐があります。

また、「どんな曲が聴きたいですか?」という質問の中からは、
「江戸時代などに作曲された伝統的な曲」という選択肢が一番の支持を集め、
「古典曲に力を入れたい」と考えている私にとっては、嬉しい結果となりました。

他には、「説明があったのでわかりやすかった」「おことや三味線のしらない話がたくさんきけた」などのコメントが多く、今回のコンセプトが皆さんに届いたことを感じました。

終演後、お客様からは
「尺八を触ってもいいですか?」という方がいらしたり、
「三味線の棹の紅木は、うちらの業界では布を紅く染めるのに使うんだよ」など、織物の街桐生らしいリアクションもありました。

夜のちょっとしたパーティーも楽しく進み、ちょっと遅くまでみなさんで笑い、語りました。
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 今回、邦楽の発信は丁寧な説明でお伝えすることが大切なこと、
そして、古典曲をこれからしっかりと勉強していくこと、
その方向性を学ぶことができまいた。

今回ご来場のお客様や、ご協力くださった全ての方に感謝申し上げ、報告とさせていただきます。