こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

昨日9月24日、「前橋まちなか音楽祭 糸と皮の対話 〜箏・三絃と鼓の共演〜」が無事に終了いたしました。

第4回前橋まちなか音楽祭_表5-2


最初は、今井尋也さんの小鼓のソロ演奏。
小鼓のソロ演奏というのはどういうものなのか、不思議に思っていました。
聞いてみると、小鼓のたたき方のバリエーションの豊富さや、高さの調節ができる音、
それに、謡いながらの小鼓の演奏と、あっというまの時間でした。
そして、今井尋也さんのユニークな解説も良かったです。

次が、私の三絃ソロでした。
新娘道成寺を演奏させていただきました。

休憩を挟んで、お箏と小鼓の共演です。

4曲演奏させていただきましたが、その中に「萩原朔太郎望郷詩」と名付けた、郷土の詩人萩原朔太郎の詩を今井尋也さんが読みながら小鼓を入れ、そこに私がお箏のメロディーを入れるという曲を演奏いたしました。

お箏のメロディーは、前橋の四季の雰囲気や、お祭りなどのイメージを取り入れたり、前橋に関する既存の曲の一部をアレンジしたりして作ってみました。

12分ほどの曲なのですが、会場のお客様の集中がすごく、お客様アンケートでも、とっても評判が良かったです。
萩原朔太郎が実際に歩いた地域で、朔太郎に光を当てた作品をできて、とっても「前橋まちなか音楽祭」らしい内容となったと感じました。

そして、アンコール曲は謡の「鶴亀」に私がお箏の手付けをした、まったくのオリジナル「鶴亀」を小鼓と演奏いたしました。

2018-09-24 15.17.10


終演後は、今井尋也さんやそのお仲間達と山の隠れ家で打ち上げを行いました。
その中で、小鼓のかけ声の由来を教えていただいたりと、またまた良い時間を過ごすことができました。 

ご来場いただいたお客様の中には、なんと、20数年ぶりにお会いする方もいらして、ここしばらくの最大のサプライズでした。

お客様、そして関係した皆様、大変ありがとうございました!

演奏中の写真が手元にないので、リハーサル終了後の舞台の写真でご容赦下さい。