こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

お箏やお三味線を弾くときは、椅子に座って引くこともありますが、私は基本的には正座です。 
お陰様で、あまり正座の習慣がない方に較べれば、長時間の正座も平気です。

でも、一日中お稽古を続けた夜や、長い合奏練習の時などに、膝が痛くなることもあります。
特に、そんなタイミングでお三味線を乗せたときには、膝が辛いですよね。。。

そんな時のために、正座の椅子をいくつか準備しています。

でも、高さが高すぎると、太ももの角度が変わってしまい、お三味線が弾きにくくなります。
また、軽くてコンパクトな方が、持ち運びもしやすいですね。

そんな条件を考えて、今までは、下の写真のものを使っていました。


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これは、両方とも高さが10cmくらいです。
左のものは、座面がクッションになっています。
これ以上高いと、お三味線が弾きづらくなります。
これでも、本当はもうちょっと低い方がいいですね。

で、この2つは折りたたみ式になっていて、折りたたむと下の写真の様になります。


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この状態でのサイズは、縦×横×高さ(単位cm)で、
左:13×20×5
右:12×22×4
となります。

重さが
左:552g
右:250g
と、右の方が圧倒的に軽いです。

また、「合引き」と呼ばれているものも世の中にはあります。
歌舞伎用語で、舞台の上で役者さんが使う椅子なのですが、その一番低いものが、お三味線などの世界でも使っている人がいます。

でも、指物師さんが作っているので、ちょっと値段がお高いんですね、、、

偶然、ネットで見つけた邦楽器店のブログで、再生品の合引きが紹介されていて、比較的にお手頃な値段になっていたので、取り寄せてみました。

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収納の時はこんな感じになっています。
サイズは、12×18×3cmと、上記2つよりも薄いですね。

重さは259gと、上記の木製のものとだいたい同じ。
ですので、上記2つと較べると、一番持ち運びがしやすいはずです。

比較するとこんな感じ。

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組み立てた時の高さは、だいたい同じです。

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この合引き、どうやって組み立てるかというと、まずは下の写真の様に、上下2層に板がくっついているのですが、上の層の小さな板2枚をスライドさせます。

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とっても良く出来ていて、左右にスライドさせた小さな板の裏側に、オスメスのオスになっている部品があり、下の大きな板にちょっと見える、「ハ」の形のメス溝にはめることで、パーツが一体化します。

そして、上の写真の小さな板のそれぞれ内側にあるオスの部分を、下の大きな板の「ハ」の形のメスの溝にスライドしてはめ込みます。それが下の写真です。

下の写真で立ち上がっている板の内側に斜めに着いている部品が、上の写真で説明をした、オスの部分です。

そして、下に転がっている部品は、板の同じ形の穴にはまっています。

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そして、その部品を、脚の溝にはめて、完成です。

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裏返して、椅子のように使います。

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実際に組み立ててみると、本当に合理的に良く出来ています。
また、とっても高い技術が必要で、指物師さんの仕事に感心します。

しばらく、これを使ってみようと思います!