こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家、鈴木創です。

昨日、私が外部の会議に出ている間、てつこさんが高崎芸術劇場で開催されたフジコ・ヘミングさんのコンサートに行ってきました。帰って来てからその様子を話してくれて、またTouTubeで見つけた動画を私も見ました。

ベルリンで生まれ日本に来たものの、スウェーデン人の父親は母国に帰国。東京芸大を卒業後、無国籍ゆえの苦心の手続きを経てドイツに渡ったものの、病気により聴力に支障が出てしまう。波乱の人生を送り、90年ほどの波乱の人生を送り、足が弱まったものの、今でもほぼ3日沖に日本中でコンサートを開くというパワー、そして独特な風貌と空気感。それら全てが圧倒されるんですね。 

そして、ピアノを弾く様が、「呼吸をするかの如く」ピアノを弾いているんです。もちろん楽譜なんか見ないで、曲が体の一部となっているかのごとく、無意識の意識で指が動いているんです。その演奏に観客は吸い込まれるんです。「呼吸をするかの如く」楽器を奏でる。そんな境地、どんなに弾き続ければなれるんだろう。