こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家、鈴木創です。

昨日19日、前橋商工会議所で開催された「ぐんま未来イノベーション会議2024」に参加してきました。

今回は人口問題がテーマの一つで、最初の特別講演では、前橋出身の日本商工会議所名誉会頭三村明夫さんがご登壇されました。

この講演で、私の中では漠然としていた人口問題が、はっきりと頭の中に描けた様な感じを受けています。

要点は以下の様な感じです。

・将来の人口予測で、一番低いシミュレーションだと、2100年には日本の人口は6,000万人になる。そうなると、1,729ある地方自治体のうち、700市町村の存在が危うくなる。

・今まで人口問題がしっかりと議論されてこなかったのは、当事者意識の欠如・立場による危機感の差・民主主義の欠点。立場とは、都市と地方・大企業と中小企業といった立場の差で、東京は人口が流入しているから危機感は少なく、地方は流出しているので危機感が大きい。また、どうしても民主主義は選挙があるので、選挙の時は「未来・公」よりも「現在・私」の議論になってしまうし、国民に負担を強いる議論がしにくい。図らずも、この3つのポイントは、日本経済が停滞し続ける要因でもある。

・人口が減ると、生産人口と消費者人口の両方が減る。生産人口が減ればいくら生産効率をあげても生産が上がらず、GDPが向上しない。消費者人口が減れば企業がその市場に投資をしなくなり、イノベーションが生まれにくく、資本蓄積も生まれない。

・しかし、人口を維持できる出生率2.07まで回復するのは不可能なので、減少のスピードを緩めることが必要。

・人口問題は、すぐに成果が出るわけではないが、人口対策は成長戦略になる。なので、政権が変わっても続けなければならない。みんなが当事者意識をもって取り組むことが必要。国民運動にしていきたい。

といった内容でした。

他に分科会もあり、「小さなイノベーションと『共感』が地域に活力をもたらす」というパネルディスカッションに参加しました。

いくつか出てきたポイントです。

・いまある地域資源を生かす。
・カオスから新しいものが生まれる。
・勝手に一人観光協会でSNSに投稿する人が増えれば、お金をかけずに発信できる。
・BridgePersonのような人がいて、人を巻き込んでいく。

ざーっと書いてしまいましたが、情報量がとても多く、また自分の思考の参考になる情報ばかりでした。