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箏曲家 鈴木創 公式ブログ「ことはじめ」

群馬県前橋市を拠点に活動する箏曲家鈴木創の公式ブログ「ことはじめ」です。

前橋テルサ

28 9月

前橋テルサについて

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家、鈴木創です。

今日、上毛新聞が記事にしてくれましたが、昨日前橋市議会議長を訪問し、前橋テルサに関する要望書を提出しました。

訪問した市民有志は7名で、中心商店街の有志・建築関係者の有志・音楽関係者の有志によるものです。私は、中心商店街と音楽関係者の両方になるのかな。

要望事項は、下記の項目です。

1:前橋テルサ存続へ向けた検証、及び当該地の長期的な活用方法のビジョンを示すこと。
2:事業者公募の方法を再検討すること。
3:市民の声を聞き、経過説明をして決定すること。
4:解体費や改修費などの根拠を市民へ情報開示すべき。
5:市内文化施設の不足を考慮した判断を求める。

音楽関係の私の立場としては、群馬県民会館が来年度の予約受付を停止しており、前橋テルサが閉館となりました。その結果として、前橋市民文化会館の競争率が上がり、なかなかホールの予約がとれない状況になります。したがって、多くの音楽関係者やホールの利用希望者がホールを使う活動ができない状態になっています。

また、その前橋市民文化会館も数年後には改修工事の予定があり、そうなると、前橋市内にきちんとしたホールが存在しない状態が生まれることになります。

前橋テルサはレストランやホテルもあり、打ち上げを行ったり、遠くの方には宿泊をしていただいたりと、使い勝手もいい施設でした。また、来館者がまちなかに食事に出たりするなど、まちなかの活性化にも資する施設なんです。

他の参加者からは、法定耐用年数が65年あり、その半分にも行っていない。なのに、大きな金額をかけて解体した場合は、更地の土地の価格の価値しか残らないといことが数字を示して説明されました。また、同様の建物を今作った場合のコストと、必要な改修工事を行なったコストも説明がなされ、その上で、解体ありきではない検討をしてほしいとの要望がされております。

さらには、グラウンドデザインを行い、その中でまちなかやテルサの位置付けをしっかりするという提案もありました。

我々の動きは蟷螂の斧かもしれませんが、最近の行政のものごとの決定は、いつの間にか決まっていて、その決定の理論が「お金がかかる」ということが多いと感じています。

また、前橋市は文化に対する認識がとても低く、「前橋に対してはあきらめている」という発言も聞こえてきたことがあります。

県民会館の問題も、前橋テルサの件も、行政の大きな方向性(グラウンドデザインなど)と文化に対する関心の低さが大元にあるような感じがしております。

文化、とくに音楽は目に見えないものです。しかし、命の存続に関わる本能の部分ではない、目に見えない部分に価値を見出すのが、人間だと思います。その人間の本質の部分を大切にしたい、と私は考えております。


22 8月

前橋テルサ解体のニュース

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家、鈴木創です。

今朝の上毛新聞の第一面に、残念なニュースが掲載されました。「前橋テルサ解体へ」という記事です。噂はありましたが、「あー、方針、決まっちゃったんか、、、」という感じです。

前橋テルサは、500人くらいのホールがあり、そのほかにフィットネス・レストラン・宴会場・ホテル・会議室・カルチャーセンターも併設されていました。

例えば、ホールでイベントを行い、レストランや宴会場で打ち上げをして、遠くから来た人はホテルに宿泊、二次会はまちなかのお店に歩いて行ける、という、とても使いやすい施設でした。

また、ここに「ホール」という集客施設があることにより、来た人がまちなかに流れるという動きもあり、まちの賑わいにも寄与できる施設だったんですね。

ただ、建物的には、柱がないホールの上に、重さのあるプールがあり、その上に宴会場やホテルが乗っているという、建築コスト的には構造上のアンバランスさがある建物と感じておりました。

市の財政的問題などから昨年3月に閉館となってしまいましたが、今年の最初の頃に「ホールだけでも再開しよう」という動きがあり、私もそのプロジェクトの一員としてちょっと汗を流しました。しかし、状況の変更によりそのプロジェクトも進まなくなってしまい、テルサの今後を憂慮しておりました。

私としては、次の社中の温習会をここで開催しようと思っていたので、ちょっと困惑しております。また、ここのレストランは、私ども夫婦にとっては思い出の場所でもあります。

現在前橋市内の500人規模のホールは、前橋市民文化会館しかなく、競争率がかなり高く、なかなか予約を取ることができません。以前は、群馬県民会館とこの前橋テルサがあったので、適度に分散していたんですね。おまけに、群馬県民会館は来年度以降の予約の受付を停止していますし、前橋市民文化会館も2028年頃に改修工事が検討されています。ということは、2028年度は、前橋市内にホールがなくなるという可能性があります。

文化関係者やイベント関係のみなさんの悩みは深まるばかりです、、、
いいのかな、前橋、これで。
22 1月

前橋テルサホール再開にむけて③

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家、鈴木創です。

前橋テルサのホール部分の再開に向けて、今日は2回目の会議が行われました。それに伴い、私もやるべき作業なども増えてきていますが、徐々に再開イメージが固まってきました。お知らせできるタイミングになったら、皆様にも発表させていただきます。

今回は、あの場所にホールがある意味をお話ししようと思います。

まず、「前橋テルサ」が通常運営していたころは、とても便利な施設でした。
コンサートを行い、中のレストランで打ち上げ。また、パーティーを中のレストランやパーティー会場などで開催。2次会はまちなかのお店に出て、遠くから来たゲストなどはホテルに宿泊。といった様に、テルサの中である程度のことが完結できるんですね。また、まちなかに近いので、食事・2次会に徒歩ですぐに出ることができます。

では、ホールがあそこにある意味ですが、やはり「人が集まる」ということです。以前のホールの稼働率は約50%とのことでした。仮に300人のお客様が来場するとして、年間150日くらい、300名があそこに来ます。そうすると、年間45,000人の人がテルサに来ている計算になります。そのほか、フィットネスやレストラン・パーティー・カルチャースクールなどもあったので、なかなかの集客力があります。

その人たちの半分でも、まちなかに流れてくれれば、22,500名の人が街中にお金を落としてくれます。平均2,000円とすると、4千5百万円になります。こういった経済効果があります。

また、著名な演奏家が来たり、講演会などを行えば、まちなかの文化的な価値が上がります。

さらに、最近は広瀬川や馬場川の整備が進み、白井屋ホテルやガレリア・アーツ前橋などの注目スポットも増えてきており、まちなかの点が増え、人の流れが線になってくるんですね。


そういった様に、ホールがオープンすることで、人が集まる経済効果・まちなかの文化価値向上・話題のスポットの人の流れが線でつながる、そういったメリットが出てきます。

20 1月

前橋テルサのホールの再開にむけて②

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家、鈴木創です。

前回、前橋テルサのホール再開にむけての投稿をしたところ、とってもたくさんの反響をいただいております。やはり、多くの方が再開を待ち望んでいるんですね。

シリーズ2回目として、今の前橋市内のホールの状況と、その中でのテルサのホールの意味をお話しようと思います。

前橋テルサのホールの収容人数は、約500名です。
かつて、前橋市内には同規模のホールとして群馬県民会館(ベイシア文化ホール)小ホールと、前橋市民文化会館(昌賢学園まえばしホール)小ホールがありました。他には、ちょっと小さいけど、群馬会館と群馬県公社ビル、群馬県社会総合福祉センターのホールがあります。

それらのホールの中で、群馬県民会館は今は大ホールだけ稼働し、小ホールは閉鎖されております。群馬会館と群馬県社会総合福祉センターは、反響板がないので音楽のジャンルを選んでしまいますし、駐車場の問題があります。公社ビルは、立地があまりよくない、、、

もう少し小さなホールがありますが、煥乎堂ホールは現在稼働しておらず、前橋文学館のホールは音楽系には貸し出さない方針となっております。

そういったことから、比較的使いやすいホールとしては、現在前橋市民文化会館小ホールのみが稼働している状態で、会場予約が非常にできにくい状況です。私も先日温故和楽会定期演奏会の会場予約にいったのですが、今年の11月の土日祝日10日間のうち、すでに市などが7日間を抑えてしまっており、残る3日間に20団体くらいが利用希望をしているという状態でした。

ですので、現在前橋市内の音楽教室やバレエ等、いろいろな団体が、会場を確保できず、思う様に公演や発表会などを行なえないんです。これは、目標にむかって頑張るというプロセスを奪ってしまい、レベル向上や経験値の向上や達成感を感じる機会を奪い、有意な人材の育成に支障が出てしまっているんですね。また、有料公演が行えないと、多くの方が芸術に触れる機会が減り、また実演者の収入の機会を奪うことにも繋がります。したがって、前橋の文化にとっておおきな支障がでている現状なんです。

ですので、前橋テルサのホールが再開することにより、同規模のホール数が「倍増」します!そういったことからも、このホールの再開がとても大きな意味のあることなんです。


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19 1月

前橋テルサのホール再開に向けて①

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家、鈴木創です。

昨年3月をもって一旦閉館となった前橋テルサですが、再開に向けて動き始めております。
民間への賃貸や売却に向っての公募で交渉先が決定せず、これからは前橋市と前橋商工会議所がタッグを組み、今までとは違ったスキームで
進めていきます。

そんな中で、まずはホール部分の先行オープンを目指して、民間で準備を進めていくことになりました。僭越ながら、私もお手伝いをさせていただいております。

先日、実際にホールの中を見てきました。
閉鎖されてまた10ヶ月程度。その後の管理もしっかりしており、見た目はまったく変わっておらず、ピアノなどもそのまま置いてあります。エアコン等のメンテナンスが必要ですが、必要な点検等を行えば、すぐにでも使える様な状況と思えました。

ここから数回、前橋テルサのホールが再開する意義を、私の視点からお話をさせていただこうと思います。


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