昨日1月27日、前橋文学館で開催されたリーディング公演「旅するアラブ 母と娘の物語『ハイル・ターイハ』」に行ってきました。
出演・演出の中村ひろみさんからのご案内をいただいてです。
この物語、原作は一人での語りでできております。しかし、それを日本国内では演劇など様々な構成で演出をされているそうです。今回は役者さん2名による朗読劇と、音楽によって構成され、そこに映像や鳥の囀る声などが効果的に使われておりました。ですので、セットなどはなく、大きな幕を下げるだけのシンプルな舞台です。
リーディング公演は、役者さんの大きな演技はありません。立ったり座ったり、場所を変えたり目を合わせたり、そういう動きはありますが、手に台本を持ちながら文章を読んでいくことがメインです。
でも、それが自分の頭の中の想像力を大きく掻き立ててくれます。舞台であるシリアや、登場人物の家。学校などの様子が、実際のドラマや舞台を見る以上に、頭の中に見えてくるんですね。
そして、サズやウードという中東の楽器の演奏やクルド語の歌が生演奏で挟まれ、雰囲気を盛り上げてくれます。
終了後は萩原朔美さんを交えてのアフタートークで、見事に我々が漠然と感じていることを言語化してくれたり、演出の背景にある考え方などがお話しされ、理解が深まりました。
