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箏曲家 鈴木創 公式ブログ「ことはじめ」

群馬県前橋市を拠点に活動する箏曲家鈴木創の公式ブログ「ことはじめ」です。

前橋文学館

28 1月

中村ひろみさんのリーディング公演を見てきました

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家、鈴木創です。

昨日1月27日、前橋文学館で開催されたリーディング公演「旅するアラブ 
母と娘の物語『ハイル・ターイハ』」に行ってきました。

出演・演出の中村ひろみさんからのご案内をいただいてです。

この物語、原作は一人での語りでできております。しかし、それを日本国内では演劇など様々な構成で演出をされているそうです。今回は役者さん2名による朗読劇と、音楽によって構成され、そこに映像や鳥の囀る声などが効果的に使われておりました。ですので、セットなどはなく、大きな幕を下げるだけのシンプルな舞台です。

リーディング公演は、役者さんの大きな演技はありません。立ったり座ったり、場所を変えたり目を合わせたり、そういう動きはありますが、手に台本を持ちながら文章を読んでいくことがメインです。

でも、それが自分の頭の中の想像力を大きく掻き立ててくれます。舞台であるシリアや、登場人物の家。学校などの様子が、実際のドラマや舞台を見る以上に、頭の中に見えてくるんですね。

そして、サズやウードという中東の楽器の演奏やクルド語の歌が生演奏で挟まれ、雰囲気を盛り上げてくれます。

終了後は萩原朔美さんを交えてのアフタートークで、見事に我々が漠然と感じていることを言語化してくれたり、演出の背景にある考え方などがお話しされ、理解が深まりました。

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3 9月

「青山忠マンドリンアンサンブル」コンサートに行ってきました

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家、鈴木創です。

今日は、自宅から徒歩ですぐ行ける「前橋文学館」で開催された、
「青山忠マンドリンアンサンブル 弦色浪漫 in 前橋」に行ってきました。

「朔太郎音楽祭2022」の一環のイベントということで、
10月23日の「前橋まちなか音楽祭」に何かヒントになればいいかなという期待もありました。

マンドリンの軽やかで抜けるような音、そこにマンドラの少し低い音とギターの太めの音が絡まり合い、弦楽器の繊細な音が紡ぎ出されていました。

前橋文学館ホールのサイズは、マンドリンの生音にいいですね。


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14 5月

萩原朔太郎の「六段の調」

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家、鈴木創です。

先日もちょっとこのブログで触れましたが、萩原朔太郎が残したマンドリンの楽譜に「六段替手」と「六段雲井調」というものがあります。

朔太郎本人の文章などを紐解いてみると、日本の文化に興味を持ったのが四十代ということなので、昭和初期頃の楽譜と推測できます。

そのうち、「六段替手」の五線譜が手持ちの本の中に掲載されていたので、それをお箏の譜に変換してみました。

いくつかの問題がありますが、まず大きな問題は、はたして、これがお箏の「六段の調」と合奏ができるか、です。メロディとしては「六段の調」を彷彿とさせるのですが、基準となる音の高さに疑問があるし、楽譜の音もなんかおかしい部分があります、、、誰かにお箏の「六段の調」を弾いて、合わせてみたいですね。

それともう一つの問題が、「楽譜が途中までしかない」ということなんです。
「六段の調」という曲名のとおり、「六段の調」は、6つの楽章からなっていますが、朔太郎の楽譜は、五段の最初までしかありません。本に掲載されていたのが、1ぺーじと2ページのみ開きなので、おそらく3ページ目があったのでしょう。

今日、本を作成した「前橋文学館」に問い合わせて、同館のWebで収蔵資料を検索してみたのですが、3ページ目は前橋文学館にはないとのこと。

ということは、どこかに行ってしまったのかなあ、、、手に入らないのかなあ、、、 
13 9月

日本一美しい散歩道

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

今日は、合間にリフレッシュを求めて、散歩。
いつも通り、広瀬川の回りを中心に歩いていました。

そうすると、先の方から、男性がこちらに向かって手を振っています。
お互い歩みを進めて距離が近づくと、その男性の正体が判明。

前橋が生んだ詩人、萩原朔太郎のお孫さんで、前橋文学館館長の萩原朔美さんでした。

朔美さん、明るく気さくで発想力も豊かで、とってもいい方。

その時の会話を再現します。
朔美さん「散歩かい?ここはささ、『日本一美しい散歩道』って言ってるんだよ!」
はじめ「そうですよね、前に目黒川を見に行ったんですけど、広瀬川の方がいいですよね!」
朔美さん「そう、あれは掘りすぎだよ。」
はじめ「目黒川は水面が遠いし、ネットで覆われているし、歩道との一体感がないですよね。」
朔美さん「昔の広瀬川は、写真を見ると川に入れるところがあったみたいなんだよね。一部を暗渠にして、広瀬川の水を浅く流して、そこに入れる場所みたいのがあるといいよね。」
はじめ「親水公園みたいな感じですよね。あそこの公園みたいになっているところだったらできるんじゃないんですかね?」
朔美さん「いいよねー。『日本一美しい散歩道』って言い続けているんだよ!」
はじめ「それ、お借りします!」

朔美さんと私の意見が見事に一致しました。

町の中を川が流れていて、河畔は自然にあふれ、そして手を伸ばせば水に触れられるような距離感。
本当に「広瀬川」は、前橋が誇るすばらしい環境です。

では、「日本一美しい散歩道」をご覧になって下さい。 

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川の周囲には遊歩道が整備されていて、柳など、多くの木が植えられています。

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この左側が、親水公園みたいにしたらいいな、と思ったところ。

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水量の豊富さ、そして、それが間近にある距離感。

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一部は、こんなに大きな木もあります。

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河畔にある、前橋文学館と、萩原朔太郎の銅像。
朔太郎は、実際にこのあたりを歩いていて、詩碑もあります。
そして今日は、お孫さんが歩いていました。

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かつてすぐとなりにあった製糸工場に水を送るための「交水堰」。

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昭和8年完成の「比利根橋」。


 
22 6月

6月28日「紫陽花音楽会」の魅力

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家鈴木創です。

前回のブログでもお知らせいたしました「紫陽花音楽会」ですが、
昨日、地元の「上毛新聞」に紹介していただきました。

010621上毛


また、出演者からのメッセージも届きましたので、お伝えいたします。
 

-----出演者からのメッセージ-----

「日本のこころ、花のこころ」と題した今回の「紫陽花音楽会」は、朔太郎・紫陽花・前橋をメインテーマに、音楽で四季そしてきらめく花々を巡ります。
 

前半は、馴染みのある唱歌や日本歌曲を二重唱で。
異世界に誘う「あの町この町」、スケールの広い「砂山」、ブルースのリズムの「鞠と殿様」、またお隣高崎市出身の作曲家 金井三郎、詩人の山村暮鳥による「野良道」は麦の季節ののどかな田舎の風景を歌います。演奏される機会の少ない、貴重な曲です。

他にも、普段の演奏会ではあまり聴くことのできない、紫陽花音楽会だから聴ける楽曲をご用意しています。

実は二重唱は、誰とでもできそうで、できません(笑) 練りに練った、小池・高橋にしかできないこれらの二重唱曲は必聴です!!

後半は桜、ライラック、薔薇、紫陽花と春から梅雨を彩る花に人のこころの感動を写した芸術歌曲を独唱でお送りします。


Musique MIEUXの活動は、音楽を通して出会った人と楽しく有意義な時間を共有することを目指し演奏活動を行うグループです。
今回演奏する曲目は、どこかで聞いたことのあるメロディから、朔太郎の詩を扱った芸術性の高い歌曲まで幅広くお送りします。


様々な文化が融合して開催される「朔太郎・紫陽花フェスティバル」だからこそ、普段コンサートホールに足を運ぶことがあまりない皆さまにも興味をお持ち頂き、詩や音楽を楽しんで頂きたい、そんな思いで出演者一同この演奏会に臨んでいます。

-----ここまで-----

このメッセージを読み、いままで以上に演奏を聴くのが楽しみになりました!

みなさんも、ぜひお気軽にご来場下さい!

チラシ表

 

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