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箏曲家 鈴木創 公式ブログ「ことはじめ」

群馬県前橋市を拠点に活動する箏曲家鈴木創の公式ブログ「ことはじめ」です。

27 10月

お能を見てきました

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家、鈴木創です。

昨日10月26日、高崎芸術劇場で開催された「観世流高崎特別公演」に行ってきました。

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高崎出身の下平克宏さんをはじめ、観世流宗家の観世清和さん、そしてそのご子息で私ども立教大学出身の観世三郎太さんが出演。そして、狂言は人間国宝の野村万作さんが出演という、大変豪華な公演でした。

能というのは、エンターテイメント的な高揚感や楽しさとはちょっと違う感覚に包まれていると感じています。でも、引き込まれるときは引き込まれるし、見終わった時の心が清浄感に満たされた感覚がいいんですね。

そして、合間の狂言は、野村万作さんは出てきただけで場を和ませてくれる空気を持っています。90歳を過ぎたとは思えない、矍鑠とした芸を楽しみました。

幸い、最前列の席に座ることができ、本当に目の前に演者がいる空気感を感じてきました。


1 9月

第8回長昌寺能!

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家、鈴木創です。

昨日8月31日、昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館)で開催された「第8回長昌寺能」に行ってきました。

野村萬斎さんの狂言や下平克宏さんのお能、もう何回も見ていますが、いつも新しい発見があります。

能の演目は「屋島」。源平合戦の様子を語る場面と、僧の夢の中の場面の衣装や空気感の違いなどを感じました。

能、やっぱりいいですね。

そして、500年以上のの歴史を持つ長昌寺は、群馬県の能発祥の地でもあり、その長昌寺が毎年能公演を行なっているのは、とても意義深いことと思います。そして、会場には知り合いがたくさん!

でも、 前橋市民文化会館は、ちょっと謡やセリフが聞きにくい、、、集音マイクを使っていたものの、響きが自然でないこともありました。高崎芸術劇場ではそんなことはありません。前橋にも、ちゃんとした能舞台が欲しいですね。

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9 3月

間近で見たお能、「鉢木」。

こんにちは。はじめちゃんこと、群馬県前橋市の箏曲家、鈴木創です。

今日3月9日は、高崎芸術劇場でお能を見てきました。
お付き合いのある高崎市の能楽士、下平克宏さんの公演です。

演目は、高崎市が舞台となっている「鉢木」です。

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今回は、本当に素晴らしい席を用意していただけました。
最前列のほぼ中央で、演者さんが舞台の一番前まで来ると、2メートルくらいしか距離がありません。

表情、息遣い、喉の動きまでわかります。

お能は、構成がシンプルであるがこそ、感じることがあります。

例えば、鼓の音一つで、空気が変わります。
舞で、「鉢木」の武士の誇りが伝わってきます。
表情の変化で、感情の動きが伝わります。

登場人物にはなれませんが、演じるということは、その登場人物の心のあり様や感情を伝えます。

能は、言葉も少なく、古い言葉です。音楽も、笛と小鼓と大鼓、それに謡。
本当に最小限の動作などで、空気を変え、感情を伝えます。

音楽に置き換えて考えながら、人間の表現の一つの境地を感じました。

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